【肆】感情ヲ捨テタ一人ノ柱ハ…【鬼滅の刃】

百二七の感情 ページ12

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不気味な程に綺麗な月夜。







「緊急招集ーーーーッ！！緊急招集ーーーーッ！！」






そう鎹鴉が大きな声で言う


私と義勇、炭治郎は

鎹鴉について行き、一秒でも早く全力で走っていた









「産屋敷邸襲撃ッ…産屋敷邸襲撃ィ！！」




「(っお館様…！！)」









早く…！！速く！！

もっと全身に血を巡らせろ


もっと速く走れ…っ！！！





間に合えっ…！！！！





無我夢中で走れば、

だんだんとお館様の屋敷が見えてくる…







「(大丈夫っ…、間に合う…っ、間に合っ…)」








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＿＿＿＿＿＿ドゴォン…ｯｯ！！！






そう大きな音を鳴らして、

屋敷が爆発した。



赤い炎と、黒い煙が天へと踊る…



その光景は、

まさに、"絶望"という名に相応しい…









「お館様ぁああ"ああ…!!!!」








叫んでも届かない声…。







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だが、ここで立ち止まってはいけない…

今ここで"絶望"してはいけない…



溢れそうになる涙を堪え、

また足を動かす






そして、








「無惨だ！！鬼舞辻無惨だ！！奴は頸を斬っても死なない！！」







悲鳴嶼さんの声。


その声に、

今、目の前にいるのが、鬼舞辻無惨と確信する







「無惨！！！！」






炭治郎がそうヤツの名を叫ぶと同時に、

集まった柱たちが攻撃を仕掛ける









「霞の呼吸 肆ノ型」


「蟲の呼吸 蝶ノ舞」


「蛇の呼吸 壱ノ型」


「恋の呼吸 伍ノ型」


「水の呼吸 参ノ型」


「風の呼吸 漆ノ型」


「皨の呼吸 弐ノ型」


「ヒノカミ神楽 陽華突…」








今ここにいる全員が技を切り出す



否、切り出そうとした時、

鬼舞辻無惨は怪しく、ニヤッと口角を上げた





その瞬間、

地面は大きな襖へと変化し、

私たちを下へと落とそうとする









「これで私を追い詰めたつもりか？貴様らがこれから行くのは地獄だ！！」



「地獄に行くのはお前だ無惨！！絶対に逃がさない必ず倒すっ！！！！」








その二つの声と共に、



私を落とした襖がスパンっと閉じ、


見えていたはずの、炎、黒煙、星は、


一瞬にして見えなくなった






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