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百二六の感情〔訂正〕 ページ11

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「あららっ?あれっ?」



夕暮れ近く、

義勇と木刀を交えていると、

炭治郎がガバッと起き上がった



その様子に、

義勇と交えていた刀を止め、

炭治郎の様子を伺う








「あっ、星埜谷さん!義勇さん!」








そう言って、

炭治郎は、私と義勇の顔を交互に見る。



そのあと、

義勇が炭治郎の隣に膝を抱えて座ったので、

私も炭治郎の隣に座った









「不死川は怒ってどっかへ行ってしまった」


「そうですか…。どうして喧嘩してたんですか?」


「…炭治郎、あれは喧嘩じゃなくて柱稽古の一環だよ。柱は柱同士で手合わせをしているんだ」








私がそう言うと、

炭治郎は納得したかのように、

ポンッと手を叩いた









「…まぁ、不ず…、実弥のあの顔じゃあ勘違いするのも無理はない…。私も義勇と手合わせをしたくてここに来たんだが…、どうやら実弥に先を越されたらしい…」


「そうだったんですか!義勇さん人気者ですねっ!」


「(人気者…!!?)」









炭治郎の言葉に、

義勇が目を見開かせ、嬉しそうな顔をする(それでも無表情です。)


私はその炭治郎の言葉に、

何故か…、複雑な思いを感じた…(←義勇に"人気者"という言葉がとても似合わないと思っている)








「義勇さん、稽古の邪魔してすみません…!」


「いや、そんなことはない…。俺は上手く喋れなかったし、不死川はずっと怒っていたから…。でも不死川の好物がわかって良かった。今度から懐におはぎを忍ばせておいて不死川に会う時にあげようと思う」


「あー!それはいいですね!」


「そうしたらきっと仲良くなれると思う」








そう言って、

ムフフ、と笑う義勇に、

炭治郎は賛同する。









「(…反対はしないが、やめておいた方が…)」









そう心の中で思う私とは裏腹に、

炭治郎と義勇は、

実弥の話で盛り上がっていた








_________
______
_









ただ…、もう少し続くと思っていた…


否、続いて欲しかった…






このささやかな平和な時間が…






「カァァ…!!!」






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いちご飴 - とっても面白いお話ですね!更新がんばってください!応援してます! (2020年6月5日 1時) (レス) id: 277b9199de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白くていっきにすべて読んでしまいました! 更新頑張ってください!! 楽しみにしています! (2020年5月20日 20時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!!! 今か今かと心待ちにしておりました!! これからもずっと応援させて頂きます!! (2020年4月17日 18時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
雪もち - とても面白く拝見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - それぞれのキャラの性格がしっかり掴めていてすごいと思いました!応援してます (2020年3月24日 23時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:牡丹 | 作成日時:2020年3月4日 10時

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