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A視点

「でよ、善逸がな?」

今、獪岳さんと立ち話をしている。

口は悪いけど、一応信じて貰えた。

我妻善逸、という弟弟子の愚痴。
呼吸の型は、善逸さんが壱ノ型だけ使えて
獪岳さんがそれ以外を使えるらしい。

『いや、そんなの獪岳さんの方が
 贔屓されて当然じゃないですか。
 なんで桑島さんはそんなのに構うんですかね?』

「だろ?実力だってねぇのにちやほやされて。」

…何せとても価値観が合うのだ。

『我妻善逸、最低ですね。
 逃げてばっかで。
 桑島さんも桑島さんですよ。』

「…お前、意見合うな。」

それは私も思いました。

『当たり前のことですよ。
 善逸さんは弟子入りした動機まで最悪なんですね。
 尤もそんな奴はすぐ死ぬでしょうし。』

「とっととくたばれよな。」

あれ、私、何しに、此処に、来たんだっけ、?

『あ、買い物の途中でした。
 またお会いしましょう。』

「…じゃあな。」

そっぽを向いて行ってしまったが、彼は優しい人だ。
…そんな獪岳さんを
侮辱するような善逸さん…善逸には、心底腹が立つ。

はぁ、早く帰ろう。

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実弥視点

遅ェ…いつ出たかは知らんが、
軽く1時間は経過している。

ったく、早よ帰ってこいやァ。

『只今帰りました。』

「おっせェ!何時間外歩いてたんだァ?」

心配した、の一言もかけてやれない。

『2時間位です、すみません。』

Aは至って真剣だった。

「何処で何やってたァ?」

今、俺の額には青筋が浮かんでいるだろう。

最近のAは配無•常中をしているから
空気、読みにくいしなァ。

『買い物に行く途中、
 鬼殺隊士に遭遇したもので話していました。』

真っ直ぐな瞳、嘘は付いていないだろう。

「で、何を話してたんだ?」

此処からは好奇心。
それ以外の何でもない。

『愚痴を聞いていました。』

…予想外。
開いた玄関の風で揺られるAの髪は、
美しくてェ…正直、見惚れちまった。
じゃなくて。

「そうかィ。」

これ以上何も言えないな。

「そうだ、Aに俺の古い日輪刀をやらァ。」

『日輪刀…?有り難う御座います。』

惡鬼滅殺の彫られていない、柱になる前の刀。
部屋に着きそれを手渡す。

「ほらよ、霊ノ呼吸は使えねェが…もっとけ。」

その日の稽古は一層激しかったのだとか。

41 拷問→←39 贔屓



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名無しのダレカ - 覇戮。さん» 言ってる!フツーに言ってる!でも見てて楽しいからなんでもあり! (2020年6月10日 17時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮。 - 名無しのダレカさん» 閲覧感謝です!伊黒さん…難しかったんですけど、彼女に依存してそうなので笑(ネタが…切れたとか言えない) (2020年6月10日 12時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのダレカ - 順位獲得記念の『自害します』で「え?」ってなりました。(ちなみに涙目) (2020年6月9日 21時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 神崎さん» すみません、続編は今日の夜投稿します。宜しくお願いします。 (2020年5月28日 4時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 続編のパスワードって教えてもらうことはできませんか?できれば教えてほしいです! (2020年5月28日 0時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:覇戮。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hal0-0/  
作成日時:2020年4月24日 20時

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