検索窓
今日:39 hit、昨日:17 hit、合計:46,906 hit

32 派生 ページ36

A視点

無一郎には同い年ということもあり
親しみ易い。

名前も呼び捨てで呼ばせてもらっている。

因みに疲れるので完全に一人の時と
屋敷にいる時、師範の前、
寝ている時にしか気配を出していない。

今、庭で霞の呼吸を教えてもらっているが…

『無一郎…霞の呼吸、やっぱり
 壱ノ型と陸ノ型だけできない。』

「大丈夫。
 それに弐〜伍の型を威力は劣るにせよ
 半日経たずに取得できるのは凄い事だから。」

『…有り難う。』

残念だな。
でも風の呼吸と合わせて13の型。十分だろうか。

「…ねぇ、A。」

『何?』

こちらを見て言ってきたものだから私も畏る。

「Aだけの呼吸、作らない?」

『そんな事出来るの?』

私だけの呼吸…正確にいえば、
独自に編み出した派生の呼吸と言うことか。

「うん。例えば霞だって風から派生したでしょ?
 次来たときは、
 この話覚えてないかもしれないけど。」

僅か2ヶ月で柱にまで登り詰めた
無一郎の言葉には重みがある。

『…やりたい。』

訳が興味だけの返事。

「そっか。じゃあ霞の呼吸は良いから
 中入って考えよう。」

いいんだ。

屋敷に上がり、無一郎くんの部屋へ向かう。

「う〜ん、やっぱり性格とか特技に合った
 呼吸が良いのかな?
 A、なんかそういうの有る?」
 
性格…特技…あ。

あった。









『霊の呼吸…は?』









「…いいね。それ。
 Aって霊感強いんだったっけ?」

あー、忘れてるのか。
いや、そもそも言ってないのか。

『うん。気配で他人の気持ちが読めるくらい。』

「採用。」

霊の呼吸。

簡単には言ってみたものの、妙に現実感がない。

食卓を囲み、紙へ案を滑らせていく。

実践であると便利な技、
霊感の強い私にしか出来ない技。
例えば、そのへんに浮いている霊に力を借りたり。

霊は私の大切な話相手でもあるしね。
最近は…師範の屋敷の中では
何故か全く会わないけど。
御払いでもしたのかな?

「えと…終の型とか、奥義は作る?」

『うん。』

必殺技的なやつだった気がする。

「あ、じゃあさぁ、壱ノ型は…」

一人で勝手にはしゃぐ無一郎。
無言で頷くA。

それから2日ほどの時をかけ、

自分だけ()ノ呼吸”

を、完成させた。

33 寿司→←31 時透



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , , 十二鬼月
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無しのダレカ - 覇戮。さん» 言ってる!フツーに言ってる!でも見てて楽しいからなんでもあり! (2020年6月10日 17時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮。 - 名無しのダレカさん» 閲覧感謝です!伊黒さん…難しかったんですけど、彼女に依存してそうなので笑(ネタが…切れたとか言えない) (2020年6月10日 12時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのダレカ - 順位獲得記念の『自害します』で「え?」ってなりました。(ちなみに涙目) (2020年6月9日 21時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 神崎さん» すみません、続編は今日の夜投稿します。宜しくお願いします。 (2020年5月28日 4時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 続編のパスワードって教えてもらうことはできませんか?できれば教えてほしいです! (2020年5月28日 0時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:覇戮。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hal0-0/  
作成日時:2020年4月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。