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28 膝枕 ページ32

A視点

それから語られたのは師範の過去のこと。

鬼になり家族を喰った母を殺したものの、
唯一の生き残りだった弟“玄弥”に
人殺し呼ばわりされる。

月光を浴びてやんわりと輪郭を理解した。

…正直…如何でもいい事だ。
他人が生きようが死のうが、自業自得。

世の中の全てのことは、
その四字熟語で片づけられると思っている。

師範の肩は震えていた。

如何でも良くても何故だかそれは止めたくて。
私は勿論、それが“如何でも良くない”
という感情だと言うことを理解はしていなかったが。

『師範、私に甘えても…良いんですよ?』

「みっともねェ。」

なんて言って。

『辛かったら泣け。
 人を頼れない奴は1人前ではない。』

師範は驚いてこちらを見た。まぁ、そうだろうね。

『って、伊黒さんが私に仰いました。』

「かもなァ。」

何に対して、如何思っていったのかはわからない。
でも確かに言葉を理解してこちらを向いた。

「じゃあ明日、甘味処行かないかァ?」

精一杯の甘え。
でも、今日おはぎ食べてたじゃん。ふふ。

『はい、勿論です。』

その後、ご要望で膝枕をした。

長男として、誰かに甘えたことがなかったのだろう。
ましてや年下になんて。

ぎこちなく、
顔を桃色に染める師範は何処か可愛げがあった。

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーー
実弥視点

あーーーーー、やべェ。理性がァ。

好きな奴の膝枕。しかも撫でられて。
いや、これで興奮しないやつ居るかァ?
いたら、其奴は男じゃねェな!

取り敢えず。最終手段に出る。

「ありがとなァ、そろそろ寝るかァ?」

『そうですね。』

柔らかい太腿から上半身を起こし、立ち上がる。
勿体無いことをしたがァ。

「おやすみィ。」

『おやすみなさい、師範。』

実弥、と呼ばせていないことに
初めて感謝した瞬間だったのかもしれない。

…というか待て。
いや、この状況で待てる奴は居ないが…

明日、逢引の約束をしちまったァ。

此処を住みやすい場所にする為、
独立できるようになるまでは
想いを伝える気も手を出す気もさらさらねェ。
ましてや師弟関係で。

だから明日は明日で楽しもう。

既に崩れている無い平和を無くさない為に。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
50話迄の聖書終わったーーーー!!

W(`0`)W

一気にアップしちゃおうかなぁ?

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名無しのダレカ - 覇戮。さん» 言ってる!フツーに言ってる!でも見てて楽しいからなんでもあり! (2020年6月10日 17時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮。 - 名無しのダレカさん» 閲覧感謝です!伊黒さん…難しかったんですけど、彼女に依存してそうなので笑(ネタが…切れたとか言えない) (2020年6月10日 12時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのダレカ - 順位獲得記念の『自害します』で「え?」ってなりました。(ちなみに涙目) (2020年6月9日 21時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 神崎さん» すみません、続編は今日の夜投稿します。宜しくお願いします。 (2020年5月28日 4時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 続編のパスワードって教えてもらうことはできませんか?できれば教えてほしいです! (2020年5月28日 0時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:覇戮。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hal0-0/  
作成日時:2020年4月24日 20時

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