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19 屋敷 ページ19

実弥視点

今、Aの病室の前に居る。

緊急事態だァ。

A、Aがァ、タメ口で誰かと話してる。

しかも、男だ。鬼殺隊員だよな…?
やべェ、鳥肌がとまんねェ。

「あ、そろそろ時間だから行くね。」

来る!

必要はなかったが
音を立てないようにいったん離れて、
如何にも偶然歩いてますよォ、感を演出した。

「か、風柱様ッ!こんにちは、さようなら!」

なんだアイツ。ムカつく。
人の顔見るなり逃げやがって。

「A、失礼するぞォ。」

『不死川さん…
 これから多大なご迷惑もお掛けすると思います。
 私は…それでも精一杯やり切ります。。
 どうぞよろしくお願いします。』

相変わらず堅苦しい。

「さっきのアイツは?
 同じように接しろ。」

なんて、言える勇気は俺は兼ね備えてねェ。

「あァ、大丈夫だァ、安心して着いてこい。
 敬語も大概になる。
 それと、今から俺は
 “不死川さん”じゃなくて“師範”なァ。」

これが、今俺が送る精一杯の気遣い。

俺がそうして欲しいだけなのかもしれないが。

『…分かりました、師範。』

表情が少し柔らかくなった気がする。
実際はさほどの差はないが、考え方の違いだァ。

「行くか。」

無言の肯定。

つーか、こいつ本当に荷物ねェな。

『あ…胡蝶さん、
 お世話になりました。
 カナヲさんもまたの機会に。』

「いえいえ、いつでも遊びに来てくださいね。」

『はい。』

此奴、マジで11才か?

大人っぽすぎんだろ…

「なんで俺の継子になったんだ?」

『それはですねぇ、』

あ、やべェ声に出てた、いや、ヤバくもねェのかァ?

『師範が1番信頼できて、
 優しそうだったからです。』

Aから…一瞬、揺らぐように気配がした。

重い…何者なんだ…

尤も、行こうとは思わないが
蝶屋敷と風柱邸は、たいして遠くない。
走らず歩いても15分ほどで着く。

それもあり、さっきの一言について考えていたら
一瞬かのように到着した。

『ここが風柱邸ですか?広いですね。』

「隠、雇ってねェしな…雇うかァ?」

『え…』

って、まァそうだよな。人間ダメ…か。

「冗談だ。」

取り敢えず、家に上げ屋敷の説明をする。

台所に厠、庭から廊下まで。

気配がしないから居るか不安になる。

…喋んねェ。相槌、返事、質問はする。
でも、必要最低限のこと、話しかけられた時。

明らかに異常だ。

人間らしく育てろって胡蝶に言われたしな…。

…ついてきてるよな…、

『…』

…頑張るかァ。

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名無しのダレカ - 覇戮。さん» 言ってる!フツーに言ってる!でも見てて楽しいからなんでもあり! (2020年6月10日 17時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮。 - 名無しのダレカさん» 閲覧感謝です!伊黒さん…難しかったんですけど、彼女に依存してそうなので笑(ネタが…切れたとか言えない) (2020年6月10日 12時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのダレカ - 順位獲得記念の『自害します』で「え?」ってなりました。(ちなみに涙目) (2020年6月9日 21時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 神崎さん» すみません、続編は今日の夜投稿します。宜しくお願いします。 (2020年5月28日 4時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 続編のパスワードって教えてもらうことはできませんか?できれば教えてほしいです! (2020年5月28日 0時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:覇戮。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hal0-0/  
作成日時:2020年4月24日 20時

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