15 信用 ページ15
A視点
本日2回目。
私は寝台の上でたいして憂鬱ではない起床をした。
１つ、朝と違う点を挙げるとするのなら、
周りには9人もの人が
椅子に腰をかけているということ。
まだ覚醒していない頭に気遣いの含まれ
たヒソヒソ声が届く。
「よもや！起きたぞ！」
『ひゃぁっ！』
突然(それなりに距離はあったが)
大声で叫ばれて不本意ながら声が漏れた。
「よもや！起きた途端に気配が消えたぞ！」
『よもっ⁈』
目が一気に覚める。一言で言うなら圧！
「煉獄さん、煩いです。
蝶屋敷ではお静かにお願いします。」
「すまない、胡蝶！」
巫山戯てるのだろうか？反省とは。
「そちらの藍色の少女もすまない！」
藍…色…バレた。
『目…気持ち悪くないんですか？』
「そんなことないわ。とっても素敵よ！」
「派手にな！」
この人達から嘘をついている様な黒い気配はしない。
単純に褒めてくれている。
『有難うございます…』
私は感謝の言葉をあまり知らない。
いや、逆に此れしか知らない。
笑わない、笑えないこんな無愛想な子にこの人達は…
でもね。人なんて信用しちゃダメなんだよ。
最近、思考が揺れる。
自分でも矛盾してるとよく分かる。
「暖かい。」「期待も信用もいらない。」
まだ後者の気持ちが殆ど。蟻と像。
大した重要性のない考え事をしていて、
自己紹介は、ほぼ聞いていなかった。
好きなものとか、呼吸とかを教えてもらったけど、
覚えているのは名前位。
質問にも、軽く一通り答えた。
若干打ち解けて軽く雑談をしていた時のこと。
「A。」
『はい、如何なさいました？』
冨岡さん。胡蝶さん曰く、嫌われているらしいが、
私は会話を気配で察せるし良い人だと思う。
「やめろ。」
「冨岡さん、言葉が足りてません。
そんなんだからみんなに嫌われるんですよ？」
「俺は嫌われていない。」
このやりとり、お馴染みらしい。
でも、聞き飽きないんだそうで…。
「余所余所しくするのはやめろ、と言っている。」
うん？
『そうですかね。』
「嗚呼、気を楽にしてくれて構わない…
南無阿弥陀…」
一言で言いますと、無理です。
自分自身でさえ信用できないのに、
ましてや他人なんて。
「それにないだろう。」
「冨岡ァ、良い加減にしろォ」
話を見てて察した。
不死川さんと伊黒さんは冨岡さんが嫌いなんだ。
胡蝶さんは好意をむけている様だけど。
「だから、
俺達を前に気配を消す必要はないだろう。」
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名無しのダレカ - 覇戮。さん» 言ってる！フツーに言ってる！でも見てて楽しいからなんでもあり！ (2020年6月10日 17時) (
レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮。 - 名無しのダレカさん» 閲覧感謝です！伊黒さん…難しかったんですけど、彼女に依存してそうなので笑（ネタが…切れたとか言えない） (2020年6月10日 12時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのダレカ - 順位獲得記念の『自害します』で「え？」ってなりました。(ちなみに涙目) (2020年6月9日 21時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 神崎さん» すみません、続編は今日の夜投稿します。宜しくお願いします。 (2020年5月28日 4時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 続編のパスワードって教えてもらうことはできませんか？できれば教えてほしいです！ (2020年5月28日 0時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：覇戮。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hal0-0/
作成日時：2020年4月24日 20時
