12 柱合 ページ12
A視点
視線を上げると、そっくりな女の子(？)2人と、
若く少し顔色の悪い男性がいた。
ざっ、と、
一瞬の内にその場にいた全員が膝をつく。
遅れをとらぬよう、1番端の胡蝶さんの隣で真似る。
「おはよう、私の可愛い子供達。
今日は急に呼び出してしまってすまないね。」
「いえ、お館様におかれましても、
お体の調子は良いようで何よりです。
日々の幸福を、心よりお祈り申し上げます。」
「ありがとう、しのぶ。」
嗚呼、成る程。
この人がお館様、産屋敷輝夜か。
鬼殺隊を牽引する、トップ…
「今日みんなを呼んだのはね、
十二鬼月の上弦との遭遇についてなんだ。」
この人の声…何か懐かしいような、
太陽のようにあったかく感じる。
「よもや！誰か上弦と接触したのか！」
「嗚呼、南無、無事で何よりだ。」
みんな口々にいいだす。
で、南無って、かってに殺さないでください。
お館様が口にそっと人差し指を当てた。
凄い…みんなが口を噤んだ。
優しく柔らかいのに、威圧はある。
なかなかこういう人には会わない。
「そうなんだ。A、おいで。」
急に名前を呼ばれ、反応が少し遅れたが
指示通り、お館様の隣の縁側に立った。
「この子は暗凪 A。
今日、Aの家に十二鬼月の
上弦の弍と参が来たんだ。
両親は、残念ながら殺されてしまったが、
実弥と小芭内の球助により無傷。
私も詳しいことは分からない。
A、教えてくれるかい？」
正直、目線が怖かった。
不審がる目。
勿論、今までの扱いなんかに比べたら遥かにいい。
でも、この柱の方々は…気配でわかる、
只者なんかじゃない。殺されでもするのか？
『…はい、わかりました。』
一瞬の間を得て、声を絞り出す。
『私は虐待を受けていて。
いつも通り朝ごはんを作っていました。
そしたら突然、
村の人達の悲鳴が聞こえたんです。
えっと、1人で台所にいました。
うまく説明出来ないんですけど…
私は意識すると気配が消せるんです。
隣の部屋から両親の叫び声が聞こえたので
気配を消しながら覗いてみると、
血塗れの鬼が2人いました。
…足がすくんで動かなくなったんです。
気付かれて片方が攻撃を仕掛けてきてたので
避けたら…』
「は？避けた？おいおいマジかよ、
派手派手だな。」
死体に座っていたこと、
綺麗だと思ったことは言わないでおいた。
はで…？ここで私は純粋に思った。
『それって凄いんですか？ 』
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名無しのダレカ - 覇戮。さん» 言ってる！フツーに言ってる！でも見てて楽しいからなんでもあり！ (2020年6月10日 17時) (
レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮。 - 名無しのダレカさん» 閲覧感謝です！伊黒さん…難しかったんですけど、彼女に依存してそうなので笑（ネタが…切れたとか言えない） (2020年6月10日 12時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのダレカ - 順位獲得記念の『自害します』で「え？」ってなりました。(ちなみに涙目) (2020年6月9日 21時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 神崎さん» すみません、続編は今日の夜投稿します。宜しくお願いします。 (2020年5月28日 4時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 続編のパスワードって教えてもらうことはできませんか？できれば教えてほしいです！ (2020年5月28日 0時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：覇戮。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hal0-0/
作成日時：2020年4月24日 20時
