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蓮side
ラ「……ぃ」
蓮「ん？」
急に立ち止まったラウを見ると、何か言っているようで
けど、小さなその声が車の音にかき消されるから屈んでラウと視線を合わせる
蓮「どうした？ラウ」
ラ「…ごめん、なさい…」
蓮「何がごめんなさいなの？言ってごらん？」
泣き出しそうな顔で、ごめんなさいと謝るラウの頭をそっと撫で、次の言葉を促す
すると、画用紙を広げて俺に見せて…ポロポロと涙を零す
蓮「…ラウと、俺？」
画用紙に描かれていたのは、俺とラウが手を繋いでにこにこと笑っている姿だった
その後ろに描いてあるのは、俺とラウが生まれたあの家だ
ラ「ラウね、れんくんといっしょにいられて…うれしいのっ…」
蓮「…うん」
ラ「れんくんが、いっしょにいこうっていってくれたの、ほんとうにほんとうにうれしかったのっ…」
蓮「…うん」
ラ「ラウね、れんくんがいっしょだから…さみしくないんだよ…？」
蓮「……」
ラ「ごめんなさいっ…」
蓮「ラウ、寂しい時は寂しいって言ってね、って約束したの覚えてる？」
俺の問いに、ラウはこくんと頷く
お母さんやお父さんとの思い出を楽しそうに発表するお友達を見るのは、今のラウにはまだ酷だったのかもしれない
でも、乗り越えていかなくちゃいけない
これから先の長い人生の中で、向き合い続けていかなければならない
蓮「蓮くんはパパやママの代わりにはなれないけど…ラウが寂しいとか悲しい気持ちになった時に、その気持ちを半分こにしてあげられることはできるよ。」
ラ「〜〜っ…れん、くんっ…」
蓮「何も謝ることなんてないんだよ？ね？」
ラウをぎゅっと抱きしめると、声を上げて泣き出した
オレンジの空が、俺とラウを優しく包み込む
大丈夫、一歩ずつ、進んでいこうね
.
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初めましての方、移行前からお読みいただいている方、皆様ありがとうございます。
ここまでが、移行前のアカウントで公開していたお話です。
マイペースの気まぐれ更新ですが、お話進めていこうと思います。
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白桃(プロフ) - mh69kpさん» コメントありがとうございます！突然別アカウントに移行してしまい、ご迷惑おかけしました…また読みにきていただけて嬉しいです！引き続きよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 3b5d2cd1e2 (このIDを非表示/違反報告)
mh69kp(プロフ) - 前のアカウントのときから、きゃらめるみるく楽しく読ませていただいてました！更新再開嬉しいです！ありがとうございます♪♪ (2021年2月7日 20時) (レス) id: 49b619a086 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃 | 作成日時：2021年2月6日 22時
