・ ページ37
蓮side
病室に移動をしてもぐっすりと眠り続けるラウの頭を撫でる
やっぱり昨日はあまり眠れなかったのだろうか
目「…お、ラウ起きた？」
目を開け、ゆっくりと辺りを見渡す
そうして俺を視界に入れた途端、みるみるうちに泣き顔になる
目「ほら泣かない泣かない、大丈夫だから」
ラ「おうちっ、かえるぅ…」
目「…ラウね、今ちょーっとだけ元気がないからさ、何日間かお泊まりなんだ」
そう言うと大粒の涙が零れ落ちたので、あ、まずいかな…と思ったんだけど、
次の瞬間にはぐっと涙を堪えて頷いた
…わんわん泣かれるよりこっちのが見てて辛いかも
目「俺もずっと一緒にいるからな」
ラ「っ…れんくん、おうちかえって…」
目「どうして？」
ラ「おべんきょ…」
…いじらしいんだけど…そうなんだけど…
子供は子供らしく甘えとけ、なんて…思わずため息をこぼしてしまってからハッとする
びくりとラウの肩が揺れて、
病気の子になにやってんだ、俺
違う、ラウにじゃない
自分自身に腹が立ってるんだ
目「ごめんごめん、怒ってないから…な？」
ラ「…うん…」
目「もう忙しいの終わったから大丈夫だよ、俺が忙しいから我慢してたのか？」
聞くと、恐る恐るといった様子で小さく頷く
目「気づいてあげられなくてごめんな…でもね、しんどい時には教えてほしいな？ラウには我慢してほしくないの」
ラ「…ごめんなさい…」
目「俺もごめん」
ラ「ううん、ラウがごめんなさいなのっ…」
目「違うって、俺が…」
「はいはい、そこまでだよ〜」
俺とラウが２人してごめんを言い合っていたら、安心する声が入り口から聞こえた
目「辰哉くん」
深「入院って言うから驚いたけど、結構元気そうだな〜良かった良かった」
康二経由で状況を聞いた辰哉くんが来てくれて、俺の肩の力も抜ける
辰哉くんの声聞くと本当に安心する…マイナスイオンでも発してるんじゃないかな
ふと気づいたらラウも辰哉くんの膝に座って、コアラみたいにしがみついてるし
目「早く良くなるように、俺と一緒に頑張ろうな」
そう言うと、今度はにっこりと笑顔を返してくれたラウをぎゅっと抱きしめる
深「ちょっとちょっと俺も巻き込まれてるから！れーん！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 466人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白桃(プロフ) - mh69kpさん» コメントありがとうございます！突然別アカウントに移行してしまい、ご迷惑おかけしました…また読みにきていただけて嬉しいです！引き続きよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 3b5d2cd1e2 (このIDを非表示/違反報告)
mh69kp(プロフ) - 前のアカウントのときから、きゃらめるみるく楽しく読ませていただいてました！更新再開嬉しいです！ありがとうございます♪♪ (2021年2月7日 20時) (レス) id: 49b619a086 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白桃 | 作成日時：2021年2月6日 22時
