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蓮side
あれから３日、やっと課題の山を片付け久しぶりの落ち着いた土曜日
ラウもあの日以来熱を出していないし、今日はどこか出かけようかな〜なんて
そんなこと考えたらワクワクしちゃって、いつもより早く目が覚めた
子供かよ、俺(笑)
目「…あれ、ラウいない…」
隣に寝ていたはずのラウがいなくて
ラウも早く目覚めちゃったのかな、可愛いやつだなぁ…
なんてにやにやしながらリビングのドアを開ける
…あれ？
姿が見えなくておかしいな、って
ソファーを覗くとラウが沈み込んでいて、その手にはお気に入りのバスタオルが握りしめられている
ラ「けふっけふっ…」
咳の音を抑えるように、バスタオルを口に押し当てて咳をする姿が痛々しくて
そっと背中に手を当てて、摩ってやる
その背中からじんわりと熱が伝わってきて…
また熱出ちゃったか…
ラ「れんくん、…」
目「ラウ、もっと苦しくなっちゃうから顔上げて？ん、そうそう…お咳辛いなぁ…」
ラ「げほげほっ…」
目「よしよし…大丈夫だからなぁ…」
なんだかラウの呼吸がおかしくて、耳を澄ませると微かにゼーゼー聞こえる
拗らせちゃったかな…朝一番で病院、連れてってやらなきゃ
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
「気管支炎ですね…ラウールくんの状態から見て、数日間入院をしていただきたいのですが」
目「え、にゅういん…？」
お医者さんの言葉に、自分でも分かるくらいの間抜けな声が出た
あまり良い状態ではないと思っていたけど、入院なんて言葉が出るとは思っていなかった
「まぁ、大事をとっての入院ですので、そう深刻にならずに…大丈夫ですからね」
目「あ…はい」
俺の顔が相当強張っていたのか、お医者さんが微笑みながら言う
すっかり良くなっていたと思っていたんだけどな…
点滴をして少し落ち着いた様子で眠るラウのお腹をぽんぽんしながらここ数日間のことを思い返す
俺が課題で忙しくしているのを気遣って、我儘も言わずにいい子にしてくれていた
そんな時、いつもは俺の傍でお絵描きしたり積み木をしたり静かに遊んでいることが多いんだけど、
気が付くと寝室とか、目の届かないところに行っていることが多かったような気がする
もしかするとこんな風に、一人隠れて咳をしていたのだろうか？
俺に心配掛けないために？勉強の邪魔をしないように？
…俺のせいじゃないか…
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白桃(プロフ) - mh69kpさん» コメントありがとうございます！突然別アカウントに移行してしまい、ご迷惑おかけしました…また読みにきていただけて嬉しいです！引き続きよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 3b5d2cd1e2 (このIDを非表示/違反報告)
mh69kp(プロフ) - 前のアカウントのときから、きゃらめるみるく楽しく読ませていただいてました！更新再開嬉しいです！ありがとうございます♪♪ (2021年2月7日 20時) (レス) id: 49b619a086 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃 | 作成日時：2021年2月6日 22時
