episode12 ページ28
蓮side
康「あ、ラウおる！」
夕暮れ時の保育園、今日は康二と一緒にラウのお迎え
教室にいるラウの姿を見つけ、康二が手を振る
こんなとこからじゃ見えねっつの(笑)
康「あ、ラウ気づいた！おーい、ラウー！！」
目「マジ(笑)センサーでもついてんのかよあいつ(笑)」
大学が終わって康二の部屋にお邪魔して２人で過ごしてたらお迎えの時間が来て、
康二も行きたいって言うからさ
２人で言ったらあいつ喜ぶかなーなんて話してたんだけど、予想以上のはしゃぎ様に頬が緩む
目「康二、俺ちょっと佐久間くんに用事あるからさ、ラウのこと頼むわ」
康「分かった！ラウと待ってるな」
すぐにラウのとこに行ってやりたかったんだけど、保育園のことで佐久間くんに聞きたいことがあって
教室にはいないみたいだから、職員室かな…なんて、佐久間くんを探しながら廊下を歩く
「…目黒さんの、」
ふいに聞こえた名前に、思わず近くにあった壁の影に隠れる
…何やってんだ俺
声の主が気になって、そっと声のする方を見ると、あれは…
確か、ラウと同じクラスの男の子のママさんだ
周りには他のママさんたちもいる
「可哀想な境遇だとは思うけど…ねぇ」
「子育てもしたことのない大学生が突然５歳の子を育てるなんて」
「今どきの子って何考えてるか分からないし」
「変な影響受けても嫌だから、うちの子とラウールくんも遊ばせたくないのよね」
もしかしたらこんなこともあるかもしれない、とある程度は覚悟していたつもりだった
けど、この後もあることないこと聞きたくない言葉が次から次へと飛び出して
心臓がどきどきして…どうしよう、足が動かない
その時、後ろからとんとんと肩を叩かれた
目「っ！康二か…」
康「…こっちから戻ろ」
小さな声でそう言って、康二は俺の腕を掴み歩き出す
佐久間くんに用事あるんだけど、とか、ラウールはどうした、とか、
聞きたいことはたくさんあるけど、
康二が来てくれたこと、あの場から連れ出してくれたことにホッとして
黙って後をついていく
ラ「あ！れんくーん！ラウまってたよぉ〜」
佐「目黒さん、こんにちはー！」
教室へ行くとラウは読んでいた絵本からパっと顔を上げて嬉しそうに飛びついてくる
佐久間くんも教室にいて…さっきはクラスの子をトイレに連れて行ってたんだって
…なんだ、最初から教室に行けば良かった
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白桃(プロフ) - mh69kpさん» コメントありがとうございます！突然別アカウントに移行してしまい、ご迷惑おかけしました…また読みにきていただけて嬉しいです！引き続きよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 3b5d2cd1e2 (このIDを非表示/違反報告)
mh69kp(プロフ) - 前のアカウントのときから、きゃらめるみるく楽しく読ませていただいてました！更新再開嬉しいです！ありがとうございます♪♪ (2021年2月7日 20時) (レス) id: 49b619a086 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃 | 作成日時：2021年2月6日 22時
