君に近づく3歩目 ページ4
＊
いつもの昼下がり。
訓練場でシッマと模擬戦していたら
二階席にAが居るのが見えた。
カッコいいって思わせたるわ‼
kn「どしたん？上見て喜んで、模擬戦中は集中しろや！」
声と同時に振ってくる剣を躱す。
「んいや、別に何もあらへんよ。てかシッマ。お前腕鈍ったんじゃね？」
kn「あぁん？なんやとぉ！」
シッマは煽ると攻撃回数が増える代わりに攻撃パターンが削られる。
俺からすれば狂犬チワワバージョンの方が戦いやすいんだよな。
シッマは双剣を降り始めて突進してきた。
シャベルでカウンターして怯んだ所を寸止め。
模擬戦は俺が勝った。
「シッマ同じパターン化になるから勝ちやすいわwww」
kn「なんやと！そこら辺も直さなきゃあかんな…」
と感想戦していると、いつの間にかAが降りて来ていた。
『大丈夫！？コネちゃん、足怪我してるでしょ！』
え、マジ？全然気づかなかったんだけど。
『コネちゃんさっき双剣振りかざしてた時、自分の太もも辺り掠って巻き込んでいたでしょ！』
kn「あー、そういや太もも痛いな…自分でやったけど全然気づかんかったわ。」
『コネちゃん肩貸すよ？医務室運んであげるから。』
え、シッマだけずるいわ。
「なぁA、俺も怪我してるんやけど『自分で歩ける人は歩いて行って下さい。』………」
あぁ、今日も君は冷たい。
kn「じゃあシャオロン、先行くな！」
そういったあいつの顔は赤くて。
戦闘で上がったからか、
彼女がいるからか。
まぁ、大方後者やろなぁ。
ライバル多すぎやわマジで。
「シッマムカつくから後でぺ神に献上したろ。」
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作者名：白兎 | 作者ホームページ：http://hakuto1945
作成日時：2018年7月15日 21時
