今日もモブはモブらしく、ヒロインルートを外れます ページ1
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- 誰だって、自分の人生という物語の主人公なんだ -
昔読んだ小説にこんな言葉があった。
だがしかし、物事には例外が付き物で。
人は2種類のタイプに分かれる。生きているだけで目立つ者とその他大勢。
私はそれらをメインキャラ、モブキャラと呼び分けている。
メインキャラは非常に少ない。なりたくてなれるようなものではなく、生まれつき主人公に配役されるようなものだから。極稀に本人の努力次第でメインキャラに上りつめるケースもあるが...あまりおすすめしない。
このように一般的な人間...基モブ達が一生のうちに彼らに巡り合える確率は0に等しい。だからこそモブ達は自身をメインと錯覚する。
勿論私もモブキャラ。メインの脇にいる群衆の一人。
決して謙遜しているわけではない、紛れもない事実であった。
その事実に気づいたのは約15年前の寺子屋時代のこと。
なぜ幼子であった私がそれを自覚したのかって？
それは...
「その寺子屋がメインキャラの巣窟だったのよ!」
勢いあまって声にしてしまった。証拠に八百屋のおじさんは化け物を見るような目を向けてくる。
こういう場合は咳払いをして...話を元に戻しましょう。
そう。通っていた寺子屋には異常な数のメインキャラが集っていたのである。
私が通っていた松下村塾は、寺子屋自体は何一つ特質したものはない普通の寺子屋。
しかし、その寺子屋の手習い師匠であり私の恩師である吉田松陽先生こそがメインキャラその１だったのだ。
松陽先生はそこらの有名教師とは比にならないカリスマ性を放っていた。あの人の言葉一つ一つが生きて輝くように...言葉には表せないメインキャラオーラがとにかく凄かったのである。
彼に引き寄せられるように集ったメインキャラは、生真面目堅物と言われていた桂小太郎。根っからお坊ちゃまの高杉晋助。そして....
「 神楽の奴...私が面倒みるアルーなんて大口叩いていた癖して結局お母さんが面倒みる羽目になってんじゃねぇか...って、あれ?俺お母さん?」
目の前には、大きすぎる犬を大きすぎる独り言と共に散歩する銀髪の侍。
どちらが散歩されているのか。皆同じ思いを抱きつつ、群衆の視線はその侍へと集まる。
坂田銀時、
私がこの世界の主人公だと考えている男であり、最も関わりたくない男。
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もち明太子 - 面白かったです!!!!続き下さい (2022年5月7日 12時) (
レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
Leo(プロフ) - 今までで1番面白くて、引き込まれた作品です。何度読んでも飽きなくて、この作品を楽しみに生活していたりします。先がとても気になりますが、無理せず頑張ってください！ (2022年4月20日 23時) (レス) id: e098a97811 (このIDを非表示/違反報告)
文之 - やっべスッゲー面白いです。探し求めてた君みたいな人です。更新待ってます。 (2022年3月28日 20時) (レス) id: a1eefd9b06 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - あ゛あ゛あ゛ーーっっ！！銀さんがぁ、イケメンすぎるっ(´Д⊂ヽ続きめっちゃ気になります！！ (2022年3月27日 0時) (レス) @page24 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - すごくおもしろい！更新待ってます！ (2021年5月18日 10時) (レス) id: cfbce6a52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：□白澤□ | 作成日時：2021年1月22日 1時
