〔 銀魂 〕シェアハウス、はじめます

Ep.8 ページ8

.





住人以外は完璧な物件。
高級住宅地であるここは都会であることを忘れる程静か。部屋同士の壁は薄い気がするけど、隣の部屋の銀時さんはお出掛け中である為なんとも作業が捗る。




｢ あれ？総悟君だけだ ｣



時間を忘れるほど集中すれば、時刻は既に午後4時を回っていて。リビングに顔を出せば、ソファーに寝転がり本を読む総悟君だけ。




｢ 他の人は...ってそっか。夜はみんな仕事だったね ｣




みな職業ははっきりしないけど、総悟君以外は全員社会人。...あれだけ成人がいるのに騒がしいのも考え物ではあるけれど。


さすが男だらけのシェアハウス。共有の冷蔵庫は案の定カラカラ。スイーツといちご牛乳のストックはあるが、全て大きな文字で"銀時"と記載されている。




｢ 総悟君は外で食べてくるの？ ｣

｢ いつもはな 」

｢ いつもはって、今日はどうするの？ ｣



先程まで夢中だった本から顔が離れる。
何言ってるんだコイツと言いた気な表情は何を訴えているのかわかってしまう自分が悔しい。




.

Ep.9→←Ep.7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す