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「 みんなお疲れ様 」
中間の休憩地点でみんなを待つこと数時間。
太陽が高く昇った頃、続々と疲れ果てた顔の忍たま達が到着した。
「 聞いてくださいAさん！もう大変だったんですから！ 」
「 僕もうお腹空いちゃった 」
「 しんベヱ、ヨダレ垂れてる 」
文句を連ねる下級生達だけど、必死に訴えてくるみんなが可愛くて。
「 おうおう、今日も事務員さんは人気だな 」
「 用具委員会委員長程ではないわよ 」
疲れた素振りを一切見せないのは、六年は組の食満留三郎。
「 また文次郎と喧嘩したんでしょう 」
「 ｯなぜバレた...!? 」
「 バレた?じゃないわよまったく。一年生巻き込んで 」
慣れた風にその頭巾に付く土埃を払えば、その驚いた表情がおかしくて笑ってしまう。
「 平太も大変ね 」
留三郎の隣にいた平太に微笑めば、頭上から反論する声。
いつもの会話が繰り広げられれば、誰かに袖口を引かれた。
「 Aさん、伊作先輩が... 」
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「 Aちゃん？ 」
休憩地点から離れた道。
一人歩いているのは善法寺君だった。
「 伏木蔵から善法寺君が山賊の手当をしてるって聞いたんだけど...少し遅かったみたい 」
「 伏木蔵ったら..別に応援呼ばなくてもよかったのに 」
「 すまないAちゃん。巻き込んでしまって 」
静かな山道。
辺りは人っ子一人居らず、隣を歩く善法寺君の声が響くだけで。
その申し訳なさそうな横顔に、とうとう口を開いてしまった。
「 ...ねえ、善法寺君 」
「 そのすぐ謝る癖、どうにかならないの？ 」
きょとんとしたその人に、何だか小動物を虐めているような気持ちになるけれど。
びしっと指さし、言葉を続けた。
「 私は迷惑だなんて思ってないし、誰にでも最善を尽くす姿勢はとても賛同してる。 」
「 だから謝られると少し寂しくなるわ 」
「 ...そ、そうか...ごめん.. 」
「 ほら、それ！ 」
すぐさま指摘すれば、慌てて手で口を隠して見せる善法寺君。素直なのか天然なのか...ついついおかしくて笑ってしまう。
すると再び眉尻を下げ、優しい声が響いた。
「 でも、この謝罪は駆けつけてくれたことに対してだけではないんだ 」
何のことかと首を傾げれば、
善法寺君の言葉よりも先に、頬に雫が落ちる。
「 雨... ？」
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光華(プロフ) - □白澤□さん» 本当ですか？！めっちゃ嬉しいです！ (2021年7月28日 23時) (
レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
□白澤□(プロフ) - 光華さん» 初恋の桜色については私も1番お気に入りの作品なので必ず完結するまで更新する予定です。余談ですが、ダラダラ更新であるにも関わらず光華様が何度もコメント下さっていることとても嬉しく頂戴しております！これからも応援の程宜しくお願い致します。 (2021年7月28日 22時) (レス) id: 6b75cad2ff (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - すみません､初恋は桜色ってもう更新されませんか？ 催促では無く個人の質問です 気を悪くされたらすみません､私の大好きな作品なので…（勿論この作品も好きです！）応援してます! (2021年7月26日 23時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 更新されたんですね。楽しみにしていました。今回の話面白いです。続き待っています。 (2020年7月8日 12時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
煌 - 赤髪の白雪姫ですか？良いですね！ (2020年4月23日 13時) (レス) id: 7c11cff2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：□白澤□ | 作成日時：2020年3月9日 15時
