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立花君が去り、再び静寂に包まれる食堂。
取り残された私の顔に熱が集まっていくのを感じる。
" あぁ、そうだな "
いつもは喧嘩ばかりだから、不意の笑顔が頭から離れない。
五年前からそうだった。
凛とした表情と、意思のある瞳。
サラサラストレートの髪が靡く優等生。
どうしてかその頃から相性の悪かった私達だけど、
" いい加減に落とし穴のサインくらい覚えたらどうなんだ "
" ほら、私の手を取れ "
悪態を吐きながらも助けてくれるその人に、
もうずっと前から惹かれていたのかもしれない。
「 立花君？ 」
廊下から聞こえる足音に、どこか胸を躍らせれば、
覗いたのは山田先生だった。
「 なんだそのあからさまに残念そうな顔は 」
図星を隠そうと苦笑いをすれば、すぐに真剣な表情へと変わる山田先生。
「 なにかあったのですか 」
「 直ぐに学園長庵に来てほしい 」
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庭から聞こえる鹿威しの音。
山田先生につき、連れられた学園長庵には既に大勢の先生方が待っていた。
指定された位置は学園長の目の前の座布団。
どうやらこの集会の主役は私らしい。
孫とは言えただの事務員である私が授業を中断し集まった先生方に囲まれ、嫌な予感が全身をかける。
目の前に座るのは、いつもの楽しいおじい様ではなく厳格な学園長。
どうして呼ばれたのか聞けずにいれば、口を開いたのは学園長だった。
「 A。お前宛てに文が届いたんじゃ 」
そう言って出されたのは、大川平次渦正宛の文。
明らかにおじい様宛の手紙に動揺するも、目で促され開けば、差出人は黄昏甚兵衛。
ゆっくりと達筆な文字を目で追えば、思わず叫んでしまう一文が私の目を止めた。
「 大川Aを嫁に迎えたい所存である...？！ 」
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光華(プロフ) - □白澤□さん» 本当ですか？！めっちゃ嬉しいです！ (2021年7月28日 23時) (
レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
□白澤□(プロフ) - 光華さん» 初恋の桜色については私も1番お気に入りの作品なので必ず完結するまで更新する予定です。余談ですが、ダラダラ更新であるにも関わらず光華様が何度もコメント下さっていることとても嬉しく頂戴しております！これからも応援の程宜しくお願い致します。 (2021年7月28日 22時) (レス) id: 6b75cad2ff (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - すみません､初恋は桜色ってもう更新されませんか？ 催促では無く個人の質問です 気を悪くされたらすみません､私の大好きな作品なので…（勿論この作品も好きです！）応援してます! (2021年7月26日 23時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 更新されたんですね。楽しみにしていました。今回の話面白いです。続き待っています。 (2020年7月8日 12時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
煌 - 赤髪の白雪姫ですか？良いですね！ (2020年4月23日 13時) (レス) id: 7c11cff2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：□白澤□ | 作成日時：2020年3月9日 15時
