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勢いよく開けた襖の先には、救急箱をいじる留三郎。
驚いた表情に構わずぽたぽたと流れる大粒の涙。
「 留三郎... ごめん... わたし.. 」
「 お、おい、なに泣いてるんだ ? 」
「 だって...怪我したって... 」
「 怪我?..俺はこの通り無傷だが... 」
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揺れる行灯。
薬草の匂い。
目の前に座る留三郎の笑い声が医務室中に響いた。
「 そうか 、俺が怪我をして伊作に運ばれたと思ってあんなに泣きべそかいてたんだな 」
「 ...いつまで笑うつもりよ 」
どうやら勘違いをしていたらしい。
治療目当てで医務室に来たのは事実だが、怪我をしたのは伊作。
しかも部屋に向かう最中に、学園内にあった綾部喜八郎の落とし穴にはまってできたものだそう。
涙まで流した自分が恥ずかしくなり、いつまでも笑っている留三郎を睨んだ。
「 もうっ、心配して損した気分 」
ふいっと机に上がるまだ片付け終わってない救急箱へと向き直れば、
なぜか包まれる愛しい体温。
「 好きな女が泣くほど心配してた、なんて聞いて喜ばないわけないだろ 」
後ろから抱き締めるから、
吐息混じりの声が耳元を擽る。
「 と、とめさぶろ... 」
後ろを見上げれば、唇を重ねられ塞がれる言葉。
簡単に入ってくる舌を受け入れれば、感じたことの無い快楽が走る。
「 お前不足なんだ 」
「 ...もっとAが欲しい 」
熱っぽい瞳に見詰められ、抱き締められれば
返事の代わりにその背中を抱き締め返した。
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光華(プロフ) - □白澤□さん» 本当ですか？！めっちゃ嬉しいです！ (2021年7月28日 23時) (
レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
□白澤□(プロフ) - 光華さん» 初恋の桜色については私も1番お気に入りの作品なので必ず完結するまで更新する予定です。余談ですが、ダラダラ更新であるにも関わらず光華様が何度もコメント下さっていることとても嬉しく頂戴しております！これからも応援の程宜しくお願い致します。 (2021年7月28日 22時) (レス) id: 6b75cad2ff (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - すみません､初恋は桜色ってもう更新されませんか？ 催促では無く個人の質問です 気を悪くされたらすみません､私の大好きな作品なので…（勿論この作品も好きです！）応援してます! (2021年7月26日 23時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 更新されたんですね。楽しみにしていました。今回の話面白いです。続き待っています。 (2020年7月8日 12時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
煌 - 赤髪の白雪姫ですか？良いですね！ (2020年4月23日 13時) (レス) id: 7c11cff2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：□白澤□ | 作成日時：2020年3月9日 15時
