ドS王子 と 少年は ページ6
*
歩き続ければ、もう見慣れた門の灯り。
暗闇に耳を澄ませ、目を凝らせば
大勢の隊士たちが門を行き来している。
この様子じゃまだ盛々様は保護されていないらしい。
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝと少年の背中を触れば、寝息をたてていた。
この子を休憩の隊士に預けて、私も捜索に混ざろう。
この後の予定を練っていると、
私に気づいたのか遠くから手を振る人物。
「 あっ、ゆきちゃーん！」
あれは監察方の山崎さん。
屯所から出てきたということは、これからまた捜索に戻るところなのだろう。
『 山崎さん 、お疲れ様です 』
「 もう参っちゃうよねー 、盛々様まったく見つからないし」
ｱﾊﾊと笑う山崎さんは、私の抱える少年に視線を移すと
「 その子はどうしたn ...!? 」
なぜか急に顔色を変えた。
「 ゆきちゃん..? ..その子って ..えっ!? 」
『 迷子らしいです 』
山崎さんの反応の意味がわからず首を傾げる私。
「 ふ、ふふ、.」
「 ふくちょー!!!!!!!! 」
「 盛々様保護しましたー!!!!!! 」
山崎さんは叫びと共に屯所内に駆け込む。
その声を聞いた周りの隊士達からは一斉に視線を集めるとともに、歓声が上がった。
『 えっ 』
---
なにがなにやらわからないまま、
キャバクラに行く途中だったと不機嫌な松平さんが駆けつけ、
少年と近藤さんは松平さんが乗ってきた車で江戸城へ向かうらしい。
呆然とその一連を中庭で見ていた私は
隣に立っていた土方さんを見上げる。
『 え.. 土方さん 』
「 どうした 」
『 彼 、盛々様だったんですか ..? 』
煙草を吸う手をとめると、ﾋﾟｸﾘと眉をあげる土方さん。
「 お前知らないでここまで連れてきたのかよ 」
『 普通の家出した迷子だって ..ん..?家出.. ? 』
「 そこらへんのガキがあんな高そうな着物着れると思うか？ 」
『 確かに身なりがきっちりしてる子だなとは.. 』
少しず辻褄が合う私を見て呆れたのか、短く笑う土方さんの声が聞こえる。
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ゆうか - なんか終わっちゃった感じですかね？でも面白かったです！ (2019年3月25日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新はまだですか！？ 楽しみに待ってます！ (2017年9月8日 15時) (レス) id: 548bac4832 (このIDを非表示/違反報告)
はねスライム - チャラ男の沖田くん…続きが気になります！頑張って下さい(o≧▽゜)o (2017年8月28日 13時) (レス) id: 307d223fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：□白澤□ | 作成日時：2017年8月4日 16時
