夜が降りてくる少し前 ページ16
地味地味とは。
そんな風に思考が現実逃避を始める。
というか皆は任務があるだろうに…
「考え事かァ?まだ反省してねェのかァ…!!」
乾いた目で見ていると今度は風柱に蹴られた。
『グッ…………性格が、悪いですね…っ。』
-
胴に割と深く付けられた傷口を
風柱がグリグリと踏みつけている。
「性格が悪いのは貴方の方よ…!
こんなに可愛い姫妃ちゃんを傷つけて…
周りの人も巻き込んで!!
そんなの、全然キュンキュンしないわ!!」
-
声がした方にふと視線を向ける。
姫妃に寄り添う様に立つ彼女は、私を睨みつけていた。
彼女も又、清らかすぎる。
横に悪鬼羅刹にも劣らない者が立っている事に気づかないのだから。
鬼にも善良な鬼と悪鬼がいる様に、
人間にも善人と悪人がいるというのに。
-
そんな彼女から目を離すと、ふと姫妃と目が合う。
彼女は勝ち誇った様に微笑んでいた。
そんな彼女を見ていると、
今まで感じなかった感情が浮かんでくる。
-
-
"このまま死を迎えて、それで良いのか?"
誰にも真実を知られぬ儘、
罪人として生を終える……??
-
-
『…………嫌、だなぁ…………』
そう無意識に発すると、何人もの視線が突き刺さる。
「何が嫌だと言うのだ??処刑される事か?それはお前の自業自得だ。そしてお前が処刑されるまで2週間だと?御館様は何をお考えなのか…。
ともかくこの2週間甘露寺に近づくな。お前といると甘露寺が穢れる。」
「伊黒の言う通りだァ……御館様が何をお考えに
なってそう言ったのかはわからねェが
2週間何て待つ必要無ェだろォ。
俺が今すぐ殺.してやんよォ…!」
「不死川、(処刑は2週間後に行うという御館様の)命令だ。(気持ちはわかるがそれまでは)待て。」
「ア゙ア…?!!冨岡ァ……此奴より先にてめェを殺してやろうかァ!?」
「冨岡さんはいつも言葉が足りないんですよ。
そんなんだから嫌われるんです。
そして貴女、何が嫌……ですか??
もし今回の事を言っているのでしたら、貴女に
そんな事を言う権利はありません!
これくらいの報いを受けて当然です!
御館様は何故2週間も設けられたのでしょうか…。
ほんと、早く消えてください!」
「嗚呼……何と哀れな…………生まれてきた事が
可哀想だ……南無…」
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光闇 - ハッピーエンドでいいんですか? (6月8日 22時) (レス) @page22 id: 2a2d152930 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - 柱達と仲直りしないんだね!良かったー!あんな人殺し集団と仲良くする義理なんてないって! (2023年1月31日 9時) (レス) id: 7d0074fb6d (このIDを非表示/違反報告)
桜井直(なお)(プロフ) - 面白いです!終わりとなってたんですけどもう終わりなんですか? (2022年9月23日 22時) (レス) @page24 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
伯愁(プロフ) - マナさん» 夢小説と名乗る以上当方での完全な名前固定は致しかねます…申し訳ありません。 登場人物設定の「夢主」の欄に何も入力されないとデフォルトの名前のままお楽しみ頂けるかと思います。 ご希望に添えず申し訳ありません。ご理解頂けると幸いです_(。。)_ (2022年1月27日 19時) (レス) id: ca8a5a890b (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 名前変換しなかったら、名前は鏡花のままですか? (2022年1月25日 17時) (レス) id: d0a320b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伯愁 | 作成日時:2020年5月10日 20時