ポートガス・Ｄ・エース【１】 ページ8
Aは、とある街に訪れていた。海を気ままに渡っている際に見つけた大きな街。
「……人が多い」
そんな中、人混みを掻き分けて進むAの隣を歩いていたギャロップが、苦々しい顔つきをして言った。
『あー、ならボールに入ってる？別に無理して外に出てなくてもいいよ』
「そうする」
ギャロップがAの腰にあるボールに触れると、赤い光に包まれ、そして吸い込まれていく。
すると待ってました！と言わんばかりに別のボールが勝手に開いた。
『うわ、エーフィ。勝手に出てきたら駄目だろー？』
《フィー！》
Aは足に擦り寄るエーフィを抱き上げると、めっ！と叱る。だがAの事が大好きなエーフィは嬉しそうに顔をペロペロ舐めてくるものだから、Aは諦めてそのまま歩き出した。
＊
いらっしゃい！という元気な声。周りはいろんな店が並んでおり、見ているだけでも楽しかった。
『いろんなモノがあるなぁ」
見たことの無い魚に、花。料理などが売られていて、感激の声を上げた。
『あ、エーフィあそこ。アクセサリー売ってるよ。見てくる？』
《フィ！》
エーフィはひと鳴きしてAの腕から降りると、カッ！と光り輝き人型になった。周りの人たちが驚きざわめいた。
「可愛いわね。ねえマスター？これとこれ、どっちが似合うかしら！」
そういってアクセサリーショップの台に置かれていたイヤリングを手に取りAに尋ねた。一つは彼女がつけているのと同じような赤い宝玉のイヤリング。もう一つは可愛らしい花がついたものだった。
『んー、ネックレスとお揃いでその赤いやつでもいいと思うけど、お花も可愛いね』
そう言ってAは懐から財布を取り出すとエーフィから二つのイヤリングをそっと受け取り、そのままレジで会計をした。
「え！一つでよかったのよ？」
『いいよ。どっちもお前に似合うんだから。両方とも買おう』
どうぞ、とAがエーフィに買ったイヤリングを渡すと、頬を染めたエーフィがもたれかかるようにAに擦り寄った。
「もう、本当にマスター大好き」
それを見た周りの人々からヒュウ！と口笛が上がる。随分と可愛らしいカップルだと、微笑ましげに笑われた。
だが、人が多ければいろんな感情を持つ人も増える。和やかにAたちを見ている人々とは別に、癪に触った者もいたようだった。
ポートガス・Ｄ・エース【２】→←海上レストラン〈バラティエ〉【２】
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ノルン(プロフ) - めっちゃ面白いし続き気になるけど大分更新されてない…しんど (2021年9月7日 20時) (
レス) id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
兎羅-トラ-(プロフ) - とっても面白いので是非更新を… (2020年6月11日 15時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルですよ｡(プロフ) - 良いですねぇ……ゾロアークのキャラ。いかにもくるっているというか、まさしく戦闘狂というキャラで……。忠誠心高いルカリオやお兄さんみたいなギャロップも好きですわぁ…。更新お待ちしております！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: f82c9121cb (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ（ルナ）(プロフ) - 面白いです！前作から見ていて、更新頑張ってください！ (2018年2月4日 5時) (レス) id: bc62a29e53 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーパープル(プロフ) - 今更ですが、「自由が一番だと思うのですが」から見ています。 (2017年5月26日 22時) (レス) id: 1b34d3a9ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎 | 作成日時：2017年3月28日 17時
