え？！僕が白山吉光に成り代わり?! (ページ6)

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第五話　おちたあとページ6

そこからは酷い物だった、初めての経験に吐き気が止まらなかった
これが本能的拒否という物なのだろうか?
分からない、何も分からないのだ
意識が飛びかけようにも直ぐに首を絞められ思考を向けられ返す

まるで、自分に現実逃避をさせないように

『げほっ、ごほっ…！』
真面に息が吸えなく咳込む
そのせいでもっと呼吸がし難くなった
視界が揺れる、揺れる
こういう時涙とは出てくるものじゃないか?嫌、それでも出てくることはない
かひゅ、かひゅっ
苦しい、苦しい
これの何処が楽しいのだろうか、嫌、きっと楽しいと思えないのは自分が「出来損ない」だからなのだろう
思考がぼーっとしてきて、何度目かが終わった時
主と言われたそれは僕からそれを抜いた

主「ふぅ…中々いいもんだったなあ…ああ、でも声を全然あげねえからつまんなかったわ」
「…そうだ、お前でも流石に殴れば苦痛の声位あげるんじゃないか?」

彼は服を整えながら、其処に倒れて動けない僕に対して言い放つ
『ぇ…？』
困惑の声を漏らす
それを聞き逃している訳のないあの男はにたにたと笑いながら
僕に対して、拳を振り上げた

『(ああ…そうか…)』

『(僕はどこにいっても、いらない、出来損ないで‥‥)』

『どうしようもないのか…』

そんな言葉を漏らして、又苦痛の時間は続いていく