第4話 つばきがおちる ページ5
数十分位だろうか、その部屋に入って待機をしていた
暗く、なんだかいい香りのする部屋だった
どうやらお香がたかれているようで少し眠気を誘われたが、初対面でそれは良くないだろうと思い耐えた
主「…ああ、ちゃんと辿り着けているみたいだな」
先ほどの主と呼ばれた男性が部屋に入ってくる
違う服装をしており、何か違和感を感じたがそのまま話を進めてもらう事にした
『一期が案内をして下さいました』
嘘はついていないのだから良いだろう、そう彼へと言うと、彼は興味なさそうにそれを流した
主「あーあー…そうかそうか、どうでもいいんだよなァ…アイツの事なんて」
「とりあえず俺はお前に用があるんだ。…こっち来いよ」
そう言いにたりと笑う
何か気持ち悪いなと思ったが、逆らうのも良くない
と言うか逆らったら何をされるか分からない。大人しく従う事にしよう
『主様はわたくしになんのごようがあるのでしょうか』
近くに寄ったところで彼へと質問を投げかける
只…彼は表情を気味悪くゆがめ、そして
主「嗚呼？そんなもん今から嫌って程分るからいちいち聞くんじゃねえよ」
僕の事を押し倒した
『・・・ッ？！』
流石に驚いた、こんな事は初めてだったせいでどうすればいいか分からなかった
その男はボクの服を脱がしていく
乱暴に脱がして、そして押し付けて
破かれないだけまだましなのだろうか、いいや、何がましなのかすらも分からない
唯ひとつわかるのは
僕は初めて「男に抱かれる」という事だろうか
勿論性経験何て生まれてから一度もない
そのせいで困惑と混乱、そして恥が自分の中で回ってゆく
初めてがなぜ見知らぬ初対面の人間に奪われなければならないのだろうか
そんな事を思いながら、彼との夜伽が始まる事になってしまった
腕を強く握られ、折れそうなほどに強く強く押しつけられて
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たらこ | 作成日時：2022年4月13日 0時
