9話 ページ9
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「あれ、お父さん首から何かけてるの？」
と、蘭が首から見えるその青い紐に気づく。
「これは、ほら。パスポート！こうしておくと、落とさねぇだろ！」
と自慢げだ。
青のケースに入ったそれは、首から下げて服の下に隠されていた。
私も今は荷物と一緒にしちゃってるけど、パスポートは落とさないように首から下げた方がいいのかも、と見習って
「そういや新一くんは？」
不意に園子が彼の名を呼んだ。
本当だ。つい先ほどまで、二人で手を繋いでいたはずなのにもう影も形も見えない。
「あっ、もう！またアイツは……！」
目を離せばすぐいなくなるのは、どこでも変わらないらしい。早速、厄介なことになってなければいいけど…。
「ん？あそこじゃねぇか？ほら。」
おじさんの視線の先に、確かに彼。なにやらしている様子だが、しかしここからではよく見えない。
「呼びに行こっか。」
おじさんは木陰において、私たちは新一を呼びに行った。
＿＿呼びに行った、のだが
「が、ガキンチョ！？」
「コナンくん！？」
あの小学生探偵とそっくりの男の子が新一と一緒にいたのである。その子は私たちを見るや否や、慌てた様子で、新一の側に駆けていく。
見間違えるほどそっくりである。
実際、新一はここにいるので、コナンくんではないことは私はわかるのだが。
赤色ベースのジャケットに短パン。サンダルでパタパタとスーツケースの裏____新一の持つそれに彼は隠れてしまった。
「なー？そっくりだろ？現地の子供らしいぜ。」と新一。
そっくりというか、ドッペルゲンガーではないかと思うくらいである。違うところといえば褐色肌とメガネをかけていない所くらいのもので。
「僕、名前なんていうの？ 日本語、わかる？」
蘭が少年の肩に手を置いて、こちらに振り向かせた。青の瞳が答えを探すようにおよぐ。
やはり日本語は伝わらなかったかと、よぎったその時。
「え、えーとー……
アーサー…！僕の名前はアーサーヒライだ！」
そんな、少し片言な日本語が飛び出した。
声まで幼少期の新一、もとい江戸川コナンにそっくりだったのだから、益々驚きで。
そのまま何かいいかけたその子を遮って
「私は鈴木園子！」
「私は毛利蘭、であっちにいるのがお父さんの毛利小五郎！」と自己紹介を始める。
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羽沢(プロフ) - 続きが読みたいです！パスワード教えてください🙇♀️ (5月6日 18時) (
レス) @page19 id: c6b36eecb2 (このIDを非表示/違反報告)
琉星(プロフ) - 続きが読みたいのでパスワード教えて頂きたいです (4月30日 11時) (レス) @page19 id: 7ae148b3cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃ(プロフ) - 今読ませていただいてとても素敵な作品だったので続きを読みたいと思ったので是非パスワードを教えていただきたいです！ (4月30日 8時) (レス) id: a45d125949 (このIDを非表示/違反報告)
くり - 続きを読みたいです！パスワードを教えていただきたいです！ (4月24日 18時) (レス) id: b0169ec3e3 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - パスワード教えていただきたいです (4月23日 4時) (レス) id: fefd0b677e (このIDを非表示/違反報告)
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