8話 ページ8
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「あっづ〜」
「ほんと、暑すぎますね。」
今にも干からびてしまいそうな、小五郎さんに私も同意を示した。
ジョボジョボと白い獅子______マーライオンが口から水を吐く。
シンガポールの代名詞とも言えるそれを初めて見た時は、嬉しくもなったが、こうまで暑いとその感動も長くはもたなかった。
やはりどの観光ガイド雑誌にも載っていた通り、この国は無風らしい。
ジリジリした暑さが体を焦がすようであった。
シンガポールに無事到着。
飛行機がハイジャックされることも、墜落することもなく一先ずこの地を踏めたことは良かった。
到着早々、蘭と園子はあちらこちらと、せわしなく動き回っていた。
対して、私はこの暑さに耐えられないため、体力温存も兼ね木陰の下で小五郎さんと待機組である。
この辺りが京極さんとの待ち合わせ場所らしい。合流したら、大会会場へ下見に行って、ホテルにチェックインして、夜は近くのショッピングモールに繰り出す予定だ。
このシンガポール旅行、なにも観光だけではない。
京極さんが出場する空手大会の応援も大事な目的のうちの一つであったのだ。
世界各国から、強豪の空手選手が集まるらしく、優勝者にはベルトを贈呈だとか。
それには大きな宝石がついていて、……というのは誰から聞いたのだっけ。
どうしてそんなところにつけるのだ、と思ったものだったが。
まあでも、街中に大会の宣伝が下げられているからして、大規模なもののようだし、出資者の意向だろう。
そして高校生にして、それに招待されるなんてさすが京極さんだ。
「水、水をくれ……」
もう限界と言わんばかりの小五郎さんに
「はい、水です。」
蘭ちゃんから預かっていたペットボトルを差し出せば、グビグビと一気飲み。
「ごめんね…お父さんの世話、してもらっちゃって。」
と、蘭ちゃんが帰ってきた。手を引かれている新一も一緒で。
なんとも、ほほえましい光景だ。園子もそんな2人を見てニヤニヤと笑っている。
「ったく、まだこねえのか？」
そんな中、暑さに根を上げる小五郎さんが、園子にそう声をかけた。
「真さん、さっきから連絡してるんだけどぜんっぜん返事がなくって…」
さっきからしきりに携帯を気にしているがなかなか連絡はつかないらしい。
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羽沢(プロフ) - 続きが読みたいです！パスワード教えてください🙇♀️ (5月6日 18時) (
レス) @page19 id: c6b36eecb2 (このIDを非表示/違反報告)
琉星(プロフ) - 続きが読みたいのでパスワード教えて頂きたいです (4月30日 11時) (レス) @page19 id: 7ae148b3cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃ(プロフ) - 今読ませていただいてとても素敵な作品だったので続きを読みたいと思ったので是非パスワードを教えていただきたいです！ (4月30日 8時) (レス) id: a45d125949 (このIDを非表示/違反報告)
くり - 続きを読みたいです！パスワードを教えていただきたいです！ (4月24日 18時) (レス) id: b0169ec3e3 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - パスワード教えていただきたいです (4月23日 4時) (レス) id: fefd0b677e (このIDを非表示/違反報告)
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