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15話 ページ16

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知らないところで、既に予告状まで出していたらしい怪盗キッドは、どうやら紺青の拳と呼ばれるブルーサファイア……いわゆるビックジュエルを盗みに来ると言っているらしい。

それは先ほどから話題に出ている大会の優勝賞品、そのベルトにはめられるはずの宝石だ。

やはり正々堂々と武闘大会に出るつもりはないらしい。どうせそんな所だろうとは思ったけど、いやな予感ほど当たるものだ。
その宝石はまだ、ベルトにはめられる前、ある場所へと保管されているのだとか。


そして、毛利探偵のお力を借りるという名目で、早速私たち一行はその場所へ案内してもらうことになった。

…まあ、隣にすでに怪盗いるのだが。
ここでどうしても、小五郎さんに協力させたのはこの下見と今後の動きやすさを考えたうえでの行動ということだろう。
相変わらず用意周到である。


車で移動すること数十分。大きな運河に沿って、見えてきたのは立派なお屋敷だった。
水が豊富なシンガポールは、お屋敷にまでその一部となっているらしい。

玄関らしき戸が開けた先には石造りの床。大理石か何かだろうか。広くて大きいなあなんて感想しか浮かばないくらいには、豪華な作りで。家の中に大きな階段があるなんて、映画かドラマでしかみたことないような光景。まさに海外セレブを表したようであった。

小五郎さんが甲冑にはしゃいで、落ちてきた槍を京極さんが支えてくれるというようなハプニングもありながら、中へと案内される。
リシさんが言うには、今からレオン先生という、今回宝石の警備を務め、更には犯罪行動心理学においてリシさんの先生である人が来るらしい。
「シンガポールの名探偵ってとこか!」
好戦的な顔を浮かべる快斗。ライバル登場を好機とするのは、大胆不敵の名にふさわしいけれど。

その後、園子のキッド様の熱弁にあって、京極さんの可愛い………いや、怖い嫉妬の末、これにはさすがの快斗も冷や汗をかくというようなこともあって。

とにかく、扉の向こうへと案内された私たちはそのレオン先生とやらを待つことになった。
2つの大きなソファとテーブルが並ぶ。
蘭と園子が窓から中庭を見ている中、私はアーサー君の横に座った。

なんだか芸術性を感じる絵画や品が並んでいるだけあって、このソファも座り心地がマシュマロである。手でふかふかと味わっては、体を揺らして弾力を味わう。
こんなのがうちの家にあったら離れられないなと、思いを巡らせている時、その扉が厳かに開いた。

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設定タグ:名探偵コナン , 怪盗キッド , 紺青の拳   
作品ジャンル:アニメ
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羽沢(プロフ) - 続きが読みたいです!パスワード教えてください🙇‍♀️ (5月6日 18時) (レス) @page19 id: c6b36eecb2 (このIDを非表示/違反報告)
琉星(プロフ) - 続きが読みたいのでパスワード教えて頂きたいです (4月30日 11時) (レス) @page19 id: 7ae148b3cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃ(プロフ) - 今読ませていただいてとても素敵な作品だったので続きを読みたいと思ったので是非パスワードを教えていただきたいです! (4月30日 8時) (レス) id: a45d125949 (このIDを非表示/違反報告)
くり - 続きを読みたいです!パスワードを教えていただきたいです! (4月24日 18時) (レス) id: b0169ec3e3 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - パスワード教えていただきたいです (4月23日 4時) (レス) id: fefd0b677e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Frisk | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月7日 23時

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