1/2を一緒に�� ページ13
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「ほんと、人が良いんだから」
「お褒めいただきそりゃどーも。んでタネ明かし、聞きてえ？」
頷いたら、パチンと指をひと鳴らし。
ポンと小さく舞った紙吹雪が、それだけ。
「傘は子供に渡したんだよ」
前に渡したっきり、新しいの買うのすっかり忘れててさ、と。
「子供はさ、自分じゃ買えねえだろうし困んだろ？近くに店もないなら尚更な」
「だからって、渡して帰るのは良い人すぎて怖い」
「そこは素直に褒めてくれて良いんだぜ？」
「素敵最高憧れちゃうナ〜」
「そんなに褒めたってボールしか出てこねえよ」
くるりと返した手のひらに白い球体。また手首を返したら跡形もなく消えた。
事も無げにやって見せるマジックは、どれも毎度小さく驚かされて飽きない。
「快斗って都合のいい耳してるんだね」
「なんのことだか。にしてもさっき、妙にいい線言ったよな。もしかして探偵志望…とかじゃねえだろうな」
若干剣呑な目つきに変わったところを見て、合点する。
「白馬くんといっつも何か言い合ってるもんね。違うよ、たまたま」
何故だか探偵をしている彼と馬が合わないらしく、廊下からそんなやりとりをしているのをよく聞いていた。
「へえ」
「ほんと、偶然だよ？まあでも、ウルトラスーパー快斗サマなんでしょ？困っちゃうくらい良い人だってことは知ってるし」
偶然、というには予想できた範疇にあった。そう添えれば、彼は目を逸らしてから少し笑うと
「どーだかな？」
試すようにこちらを見た。
「今度はせっかく素直に褒めたのに。信じられないわけ？」
「いんや、そーいう意味で言ったんじゃねえけど。サンキュ。ま、期待に応えられるように精々頑張るよ」
「これ以上いい人になったら聖人君子になっちゃうね」
「んじゃあ、ここらでバランス取るためにオメーのパンツの色でも見とくとすっか」
「最低！」
慌ててスカートを押さえれば、イタズラが成功した子供みたいにくつくつと笑った。
「妙なことして転けられても勘弁だしな。今日のところはやめといてやるよ」
「年中やめなよソレは」
「どーすっかなぁ」
なにせスカートめくりには前科がある。本当にやりかねない。
いい人だと思った途端、これだ。快斗らしいと言えばそれまでだけど、本当に掴めない性格をしていると思う。
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mmk(プロフ) - もう一度お話を読み返したいのですが、パスワード教えていただかますでしょうか？😭 (5月9日 19時) (
レス) id: f2c22f5f4f (このIDを非表示/違反報告)
miyukicheese(プロフ) - どのお話も好きでした！また読める日を心待ちにしてます！お身体に気をつけながらお過ごしください🍀*゜ (4月30日 13時) (レス) @page15 id: 5dad7dc08f (このIDを非表示/違反報告)
まろ(ﾟ∀ﾟ)(プロフ) - みていた時面白くもう一度みたいです！パスワードおしえていただけませんか？ (4月29日 21時) (レス) id: abb7fc9776 (このIDを非表示/違反報告)
しおにゃ - 更新待ってました😭 また1から読み返したいので、よろしければパスワード教えていただけると嬉しいです！ (4月24日 20時) (レス) @page11 id: 5d7b374d11 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 前作品も見たいので、よければ何ですけどもパスワードを教えていただけませんか？ (4月21日 21時) (レス) id: f2037f74b8 (このIDを非表示/違反報告)
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