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548話 ページ24

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普通のことだと理解して、いつのまにか変化にさえ気づかなくなってしまう。
私の求めてた、いつも通りって結局、何だったのだろうか。
____

「元気ないね?」

彼女がそんなことを言ったので、私は思わず目をパチクリさせた。

「そう、かな?」
「そうだよ!ここ最近、なんだか元気ないよ?」
彼女のまっすぐな瞳が私を捉えた。
「そう……なのかな」
目を伏せて、心の中で自身に問いかける。

思い当たる節がないと言えば嘘になる。
ただ、私はいつも通りだと思っていたのだから、改めて指摘されないとわからないことだった。
だって、何も変わってはいない。

こうして3人で登校していることも、怪盗業が舞い込んでくることも、私たちの関係値も。

変化と言えばただ一つ。
ちょっと、知っただけ。
私が知らなかった快斗の一面を、見ただけだ。

ショック……なのだろうか。
今までの、快斗からは想像つかない言動に。
好きだった、その気持ちに嘘偽りはないのに、最初からまるで否定されたようなそれに。

そして、反論できなかった私に。

急に彼が変わったと決めつけて、責めるようなことを言ってしまったのだが、正直、変わったのは私の方だったのかもしれない。

私の知り得る範疇の彼に収めたくて、必死になっていたが、結局は彼を全部知っているつもりになりたくて。
本当に理解しようとはしていなかったの、かな。

「ねえ、快斗もそう思うでしょ?」
彼女、中森青子はそう言って前を歩く学ランに声をかけた。が、数秒の間のあと。
「そーかー?」
彼はこちらを振り返る。
「こんな天気だからじゃねぇの?」
見上げた空は、生憎のどんより雲。暗ければ、空気も重い。今にも降り出しそうであった。

「たしかに、雨嫌だよねぇ」

そうだねと頷くと、気分が下がるのも天気のせいだと呑み込めたのだから不思議だ。

「それより」
快斗は口を開くと
「他人の心配してねぇで、オメーの親父さんの心配しろよな〜、そんな調子じゃあ、今日もキッドに出し抜かれちまうぜ」
そんな挑発に青子ちゃんは、みるみる顔色を変え。

「なぁにがキッドよ!今日こそお父さんが勝つに決まってるじゃない!」
ね!と、こちらに激しく同意を求められた。
思わず頷くも「あ、そういえばキッドのファンだったっけ…」そう付け加えられ、確かにそんなことも前に話したなと苦笑いを返した。

黒い塊は、空一面を覆い尽くしてはますます分厚くなってゆく。
暗雲立ち込める空にきっと気分は、落ち込んでいるのだ。

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亜美(プロフ) - コメント失礼します!前から作品が好きでした!もう一度読みたいのでよろしければパスワード教えていただきたいです(><) (4月15日 2時) (レス) id: fbde56e50b (このIDを非表示/違反報告)
ころころ。(プロフ) - コメント失礼します!とても面白かったです!前作等の作品も気になるので可能であれば、パスワードを教えて頂きたいです🙇‍♀️ (4月11日 15時) (レス) id: 00f5510b14 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - コナン公開に向けてまた読みたいと思ってたのでとっても嬉しいです!!楽しみにしてます! (4月11日 10時) (レス) @page48 id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します!ひゃー!めちゃくちゃ面白くて是非もう一度読みたいと思っていたので嬉しいです!無理せず頑張ってください!応援してます!!! (3月6日 20時) (レス) @page48 id: 6ea4e387cc (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - コメント失礼します!とても面白かったので前作をもう一度読みたいので、良ければパスワード教えていただきたいです🙇‍♀️ (2月24日 10時) (レス) id: 7c015ce2b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Frisk | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月3日 23時

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