526話 ページ2
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下手なことが言えずに黙る私と、なぜか何も言わない彼との間に沈黙が生まれて、途端に秒針の音が大きく聞こえ始める。
それから彼は「そっか」と納得したように1人呟くと、
「んじゃあ、俺が教えてやるよ」
「………え？」
膝をぽんと叩いた彼はとても笑顔。私の心情と、その顔はあまりに不釣り合いだった。
「マジックに決まってんだろ？」
彼は、「この黒羽サマが直々にマジックを教えてやろうってんだよ」
明るい口調で話始めたそれに、私はますます彼の言っていることがよくわからなかった。
「え？マジック……なんてなんで急に……」
それを口にすると、彼は少し穏やかな表情になる。
「誰かに見せんだろ？…マジックを」
そしていつもみたいに、口角を上げてニヤリと笑う意地悪な顔……………って。
マジック！？って！！！身に覚えのありすぎるそれに、顔を赤くすればいいのか青くすればいいのかわからない。それこそ、クリスマスの日に、快斗に喜んでもらおう、なんて小さな悪戯心で思いついたそれだ。思いついたにしては、熱心に取り組んだ、それだ。
「このマジシャン黒羽快斗に任せなって！アドバイスしてやるからさ」
「ち、ち、ちちがっ………！！！！」
い、今じゃないし！！！というか、なんでそっちから言ってくんの！？これサプライズって予定だったじゃん！あ、あれ？……そういえばなんで快斗、私がマジック練習してるって知ってんだ！？
「ま、俺のマジック見て好きになったから、マジックしようってのは俺も結構嬉しいし、…さ」
気が動転している私に気づかず、彼はそういって「だから言ってくれりゃあ良かったのによ？」と続けた。
マジック好き……………って、あぁ！そうだ！こいつ奇術愛好家連盟の時に最初からいたんだった！！
そうだとすると、ちょっとまて。私……あの時なんて言ったっけ！？なにしてたっけ！？
出来事をすぐに思い出せるほど冷静じゃない。だって、あの会に参加したのもマジックを練習したのも全部全部コイツのせいだし！だというのに、本人がいたなんて、今考えてみればとんでもないことなんじゃあ。
……余計なこと、言ってないよね！？なに話したっけ！？園子に今すぐ連絡して確認したい！と脳内パニック真っ只中に。
「応援してるからよ！」
彼はピースサイン。
________応援って。
なにを！？！？
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亜美(プロフ) - コメント失礼します！前から作品が好きでした！もう一度読みたいのでよろしければパスワード教えていただきたいです(＞＜) (4月15日 2時) (
レス) id: fbde56e50b (このIDを非表示/違反報告)
ころころ。(プロフ) - コメント失礼します！とても面白かったです！前作等の作品も気になるので可能であれば、パスワードを教えて頂きたいです🙇♀️ (4月11日 15時) (レス) id: 00f5510b14 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - コナン公開に向けてまた読みたいと思ってたのでとっても嬉しいです！！楽しみにしてます！ (4月11日 10時) (レス) @page48 id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - コメント失礼します！ひゃー！めちゃくちゃ面白くて是非もう一度読みたいと思っていたので嬉しいです！無理せず頑張ってください！応援してます！！！ (3月6日 20時) (レス) @page48 id: 6ea4e387cc (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - コメント失礼します！とても面白かったので前作をもう一度読みたいので、良ければパスワード教えていただきたいです🙇♀️ (2月24日 10時) (レス) id: 7c015ce2b9 (このIDを非表示/違反報告)
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