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ＪＭ「はい、リンゴジュースで良かった？」
「ありがとう。…ジェミンそれ、コーヒー？」
ＪＭ「うん。あれ、コーヒーが良かった？」
「いや…もうコーヒー飲めるんだって思って」
あの甘党のジェミンがブラックコーヒーを飲んでるなんて不思議で言ってみただけなのに、ジェミンは何故かぷっと噴き出して笑い始めた。
ＪＭ「そうでちゅかぁ。Aちゃんはリンゴジュースなら飲めまちゅかぁ？」
「その演技やめて、鳥肌立つ！馬鹿にされるより、衝撃が大きいから！」
ＪＭ「ふっ…。あー、おかし。コーヒー飲んでるだけなのにすごい不思議そうに見るから。大学生ならコーヒーくらい誰でも飲んでるでしょ」
コーヒーを飲んでる姿がやたら優雅に見えるのは私がコーヒーを飲めないからだろうか。
あんなことを言われた後なのに、コーヒーを飲む姿さえも様になってるから憎たらしい…。
これ以上何を言ってもからかわれそうだから、黙ってリンゴジュースを飲んでいるとジェミンのおばちゃんがやってきた。
ＪＭ母「はい、お菓子もあるから食べてね！ほんと、家に女の子がいると華やかさが全然違うわぁ」
「へへ、そんな褒めても何も出ないのにー」
ＪＭ母「だって、本当のことだもの。Aちゃん可愛いし、大学に行って彼氏だってできたでしょ？」
目をキラキラさせながら、聞いてくるジェミンのおばちゃんに居ないですと言うのもなんだか惨めで「え、それはー、あのー」と、言葉を濁すとジェミンがまたふっと笑った。
ＪＭ母「まさか…いないの！？」
「…いないです、はい」
ＪＭ母「あらまぁ…最近の子は草食系だって言うのは本当なのね」
いや、草食系とかの問題じゃなくてただ単に私がモテないだけなんです。というのもなんだか惨めだし、事実は胸の内にしまっておいた。
ＪＭ母「ジェミンも高校の時に一人付き合ったけどそれ以降なーんにも無いもんね？」
ＪＭ「母さん…よくも今それを言ってくれたな」
ジェミンがジト目でおばちゃんを見るけど、おばちゃんはその反応すら楽しそうだ。
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作者名：めい | 作成日時：2021年3月9日 19時
