平凡に終わりを告げられる (ページ26)

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ＪＮ「着替えた？俺ら負けたからアイスクリーム買いに行ってこいって」

「わかった。テンオッパは？」

ＪＮ「俺らに財布だけ預けて、また遊んでる」

「まだ遊び足りないのか…ねぇ、ずっと気になってたんだけどテンオッパが部長で大丈夫なの？もっとしっかりした人立てたほうが良いんじゃない？」

ＪＮ「んーまぁ、あれで後輩の面倒もよく見てくれるし、実力もあるし…ゴリゴリの部長よりかはテンヒョンみたいな親近感ある感じの人のほうがやりやすいし、俺は好きだけどね」

そういう意見もあるのか…。
そっか…私は普段のテンオッパだけ見てるから、なんか頼りないようにも見えるけど同じサークルをしてる人からしたらああ見えてもちゃんとした部長なのかも。

「テンオッパもがんばってるんだね…。でも、ソンチャンだけは絶対に汚れないように見張っててね！ジェノ君のこと、信じてるから！」

ＪＮ「はははっ。ねぇ、Aちゃんてソンチャンに夢見すぎじゃない？汚れないようにとか、ソンチャンは真っ白だとか言ってたけど…あいつも普通の成人した男だよ？」

「……なに、ソンチャンはテンオッパと一緒だって言いたいの？」

ＪＮ「似たようなもんじゃない？ソンチャンって一人暮らしだし、大学生の男が一人暮らしなんかしたら色んな意味でやりたい放題でしょ」

「色んな意味って…」

ＪＮ「いかがわしい意味で」

「ギャー！ソンチャンに限ってそんなこと無いもん！いかがわしいことなんて、ない！無いったらない！」

ＪＮ「えー？そうかな？ってか、Aちゃんも純情ぶってるけど、成人済みなら俺らと同じようなことしてるでしょ？」

にやっと、笑うジェノくんに顔が真っ青になる。
純情ぶってるだなんてひどい…。
それに平気でこんな話題を振ってくるとは…。
こ、この子もテンオッパと同類か…。

「わ、私はテンオッパとは違うもん！彼氏だって一人もいたこと無いし、ファーストキスはおろか、手も繋いだこともない！」

ＪＮ「えぇ！？ほんとに！？Aちゃん…今の時代にそんな子って…天然記念物だよ…」

「ジェノくんの周りがおかしいんだよ！」

ＪＮ「その健全さがある意味不健全っていうか…」

ブツブツと一人で何かを言っているジェノくん、きっとろくな事じゃない…。

あぁ、早く買い物終わらせてとっとと戻ろう。

速足でコンビニへ向かうと、ジェノくんのスマホが鳴った。