平凡に終わりを告げられる (ページ25)

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ＳＣ「ヌナ！」

「ソンチャン、どうしたの？走ってきて」

ＳＣ「あの…えっと…風邪ひかないように、これ着てください！」

そう言ってソンチャンは自分の上着を私に差し出す。

「暑いしその内服は勝手に乾くから大丈夫だよ？それに、今ちょっと暑いくらいだし…」

ＳＣ「あ、いや…っていうより…」

ＴＮ「A服濡れて透けてるよ？ソンチャンはAの下着を誰にも見せたくないんだってー！」

「なっ…なんでそれをもっと早く言わないのー！？」

ＳＣ「す、すみません…ゲームに夢中でさっき気づいて…」

ＴＮ「俺は気づいてたけどね！セクシーだからそのままにしてた！あはっ」

あはっじゃねぇ。
ソンチャンが渡してくれた服を上から着て、テンオッパの肩にグーパンをお見舞いする。

「ありがとう…ソンチャンが居なかったら今ごろこの変態オッパにずっと視姦されるところだった」

ＳＣ「いや…俺も気づくの遅くてすみません」

「ううん…ソンチャンはこのサークルの良心だよ…。いつまでもその真っ白なソンチャンでいてね？」

ＴＮ「ウケる！ソンチャンが真っ白だってー。Aはソンチャンを美化して見すぎだと思うけど？」

「真っ黒クロ助は黙っててください！くれぐれもソンチャンを変な道に連れて行かないように！」

はいはーいと笑うテンオッパだけど、本当にこの人はいつもいい加減で困る…。
こんな人がサークルの部長で成り立つのかと不安になる。

気温も高いし自然乾燥させようと思っていたけど、下着が透けているといわれたら即効着替えるしかない。

部屋に戻り濡れた服をパパーっと着替えて外に出るとすぐ前にジェノ君がいた。