学秀くんは、吸血鬼！？ (ページ3)

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モテる良ちゃんページ3

「 A～‼ 一緒に帰ろうぜ～！」

後ろから、良ちゃんこと良子の大きな声が

聞こえてきた。

『良ちゃん。今、部活終わったの？』

「そう、マジくたくた～。

Aも今終ったとこ？」

『うん。』

今、私が所属している美術部では

コンクールに向けて絵を制作している。

良ちゃんが所属しているテニス部と

同じ6時に終わるから、

いつも、良ちゃんと二人で帰っている。

『あっ！良ちゃん。そういえば、

手紙預かってるんだった。』

私は、鞄の中をあせくって

ハートのシールが貼ってあるピンクの封筒を

三枚渡した。

「あー、またか。」

『良ちゃん、今月入って何通目？』

「わかんねーけど、20通はいってる。』

そう、良ちゃんはとってもモテる‼

、、、、、、、女子に。

『大変だね～。』

「明日、断っとく。」

良ちゃんは、とってもキッチリしてる。

去年のバレンタインデーに山ほどのチョコを

貰って、ホワイトデーにちゃんと

全員分のお返しを用意してたっけ。

そういうとこがカッコイイんだろうなぁ。

それに比べて私は、、、

良ちゃんみたいに

成績も良くないし、運動も出来ないし、

おまけに、この体型、、、。

こんなんじゃ、一生彼氏出来ないよね(泣)

そんな事を考えながら歩いていると、

校門の前に高そうな車が止まっているのが

見えた。

「うわっ、高そーな車。」

『本当。誰の車だろ？校長先生かな？』

ガチャッ

その時、車の扉が開いた。