あ「俺、白澤はおひな様の立ち位置でいいと思うんだけど」白「…何言ってるの?」あ「俺がお内裏様になってずっと隣にいるから!」 ページ27
「あっちぃ」
「文句言ってないで働いてください」
現世の季節は春になりつつあるこの時期。現世は春でも地獄は暑いままで。
「鬼灯はよくそんな格好でいれるよなぁ…?わかんねー」
「あなたは逆に涼しそうな格好ですね、そんな格好で大丈夫なんですか?」
似髻虫対策に、と付け加えればさあっと顔を青くするAに鬼灯はドヤ顔を向けた。
「なんだそのドヤ顔!似髻虫とか言うなやめろ!ああ寒くなってきた!」
「おやおや、よかったですね?」
「よくない!!」
フーッと威嚇するようにすると呑気に足元にシロが歩いてくる。
「Aさんどうしたの?」
「シロー!!お前ならわかるよな!似髻虫の恐怖!」
がばりと抱きついて頬をすり寄せるAに、シロは言葉を紡げず苦しそうな表情を浮かべた。
「…Aさんも似髻虫の被害にあったのか…」
「おいそこ!ルリオ!ボソッと言うな!」
「いいんですよもっと言って、Aを反省させるのに十分必要です」
「何があったんですか」
「数十年前ですかね、少しの用事だからといってこいつはこの格好のまま行ったんですよ」
鬼灯が話し始めるとAは大声をあげ言葉を遮ろうとした、が。鬼灯に口をおさえられ叶うことはなかった。
「シロさんのようになることはなかったですが、かなり危なかったんですよねぇ、それがトラウマになってるらしいんですが……相変わらずこの格好で」
「普通に過ごすならこの格好でもいいだろ!」
このあと痴話喧嘩のようになるだろうということルリオは一人考えていた。
いつも鬼灯の視線が、Aの露出されている部分に向いていることを知っていたから。
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白陽 - あっ、気にしないで下さい (2014年5月26日 22時) (レス) id: 738094e02b (このIDを非表示/違反報告)
白陽 - なかなか面白いかったですが、中国語の方はちょっと微妙かと思いますねぇ... (2014年5月26日 22時) (レス) id: 738094e02b (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - いのりさん» 嫉妬する鬼灯様ぎゃんかわですよね← ありがとうございます!ご期待にそえるよう頑張ります~! (2014年5月13日 23時) (レス) id: 8caf42b381 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - 鬼灯がかわいいよぉ 更新頑張ってください! (2014年5月13日 23時) (レス) id: d51efa6477 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - ぴのさん» あざますwwwさっき更新した話が個人的にお気に入りwずっと書きたかったネタだしw (2014年5月13日 21時) (レス) id: 8caf42b381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱるむ | 作成日時:2014年3月8日 0時