美少女と入学式 ページ9
「空、蛍、こっちだよ〜！」
入学式終了後校門前で弟妹に全力でぶんぶんと手を振る。アッ返してくれた嬉しい好き。
「あれ、放浪者も一緒だったんだ」
「別に。こいつと少し話す事があっただけさ」
「とか言って〜！今度モール行こうっていっげふっ？？！！」
「やかましい」
み、鳩尾に入った、痛すぎる無理。
「いや〜とうとう二人も高校生だね〜これからキャッキャうふふな生活が…」
「始まらないからね、俺も蛍も姉さんと学年もクラスも違うんだから」
「えっ…ち、ちみたち1組じゃないの？？？？？」
「私3組で綾華たちと同じクラスだったよ、お兄ちゃんは2組だよね？」
「終わった、むり、もう俺今年体育祭でない」
嘘やん、2人のうち1人くらい1組なってほしかった。2分の1の確率が当たらなかった泣ける。
「…ねぇお前3組だったよね」
「それが？」
「変わってくんない？？？今年だけでいいから」
「あの脳筋がいるクラスとか無理、諦めて」
「泣きわめきそう」
ここで俺が泣いたら悪くなるのお前だかんな！！
あでも弟妹が悪くなるのは無理俺が許さない誰だそんな事するやつ。
「お待たせ、あら旅人達も一緒だったのね」
「ナヒーダ！久しぶり、元気だった？」
「私は相変わらずよ。2人も元気そうで良かったわ、入学おめでとう」
「ありがとうナヒーダ」
えっっっっ何この可愛い空間、ちっちゃいナヒーダに可愛すぎる弟妹とかここは世界平和の象徴か？？？？
3人ともにこにこでかわい〜！！やだ人間国宝がここに3人も…！！！
「えぐきゃわじゃないですか…」
「何言ってるかわからない」
「とか言いつつお前動画撮ってんじゃん」
「僕を撮ってる(？)」
「おいバグってんぞ帰ってこい」
だめだこいつ…早くなんとかしなきゃ…
外野で騒いでいるとねぇAと話を振られる。ごめん全然聞いてなかった。
「え、何が？」
「あの花よ、入学式でも一等目立っていたわ」
「あー、ナヒーダに泣き言無視されたあれね」
「根に持たないで頂戴」
入学式前に渡した種は今日見事に咲き誇り、無事に入学式でを彩った。
「ありがとうお姉ちゃん、あの花とっても綺麗だったよ」
「うん、見た時びっくりした…ありがとう姉さん」
「ふふ〜ん、もっと褒めてくれていいんだよ〜！！」
「やかましい」
「は？？キレそう」
ノンテイワットは、君達兄妹にとって大事な花だろ。
老婆心にちょっと咲かせてみたかっただけ、なんてカッコつけ過ぎかな。
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作者名：光 | 作成日時：2024年1月22日 22時
