美少女と弟妹と後輩 ページ7
「ただいま〜っうお、めっちゃ靴ある」
「お邪魔しま〜す」
スーパーの袋を三袋程抱えて帰ってくると玄関に鎮座する無数の靴、こりゃ空と蛍除いても6人いるな。
きちんと並べてあっていいこ〜と思っているとリビングから二人分の足音。
「おかえりお姉ちゃん！げ、タルタリヤ…」
「おかえり姉さん、買い出しありがとう荷物持つよ」
「ただいま空蛍〜！！は〜今日も俺の弟妹がちょ〜ぷりてぃ」
「はいはい…」
ドタドタとリビングに行くとテレビの前に群がる後輩共の後姿、大乱闘してんな。
「あー！おかえりA！お邪魔してまーす」
「A先輩、お邪魔してます」
「おーおー、礼儀正しくて大変宜しい！」
胡桃と重雲が挨拶したのを皮切りに全員手を止めて挨拶してくれた。なんだぽまえら可愛いな。
食材をぽいぽいと冷蔵庫に仕舞いながら、ジュースと菓子をゲームを座って眺めている魈に渡すと訝しげな顔をした。おいこら。
「何お前負けたの？」
「…慣れないだけだ、我はゲームに触れた事があまりない」
「解釈一致〜お前確かに下手そう」
「おい」
嘘だよ、と笑うと魈はそっぽを向いてゲームに齧りつく皆に飲み物らを渡しに行った。
根はきちんとした優しい子なんだよな、俺に当たりが強いけど。鍾離ガチ勢だけど。
「何これトーナメント戦？今誰が勝ってんの？」
「香菱と胡桃、あと行秋と綾華が強い」
「金持ち組強いの以外〜、空負けたの？」
「綾華にぼこぼこにされた」
「た、たまたまです！それに私こういうの初めてで…！」
「初心者に負けるって空どうよ」
「俺に負けるAには言われたくない」
「姉さん呼びすらないなった」
つか綾華ナチュラルに煽ってて草、流石お嬢。そしてごめんやん空。
しょぼんとしながらキッチンに戻ると蛍が袋を片付けていくれていた。ぐう有能マイシスター。
「お姉ちゃん今日もしかしてたこ焼き？」
「うん、どうせ皆食っていくだろうしならタコパするか〜って」
「お袋に夕飯いらないって言ってくるからベランダ借りていい？」
「窓あけっぱにはすんなよ」
タルは俺の部屋のベランダを伝って自分の部屋に行くのが時短で気に入ってるらしい、もう何年も前からの事だから気にしてない。
「我も鍾離様に報告せねば…」
「鍾離後で来るからいいよ」
「貴様鍾離様に海産物を食わせる気か？？万死」
「だからあいつ俺に海産物排除野郎って言われるんだよ」
「おいAそこに直れ」
「ごめんって」
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作者名：光 | 作成日時：2024年1月22日 22時
