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「失礼しました〜！」
「…相変わらず鳥肌が立つ位いい子ぶりっ子」
「うおっ？！びびった…ってかぽまえこの美少女にくそ失礼だな処すぞ」
「ぽまえってなんだよぽまえって」
「え、可愛くない？」
「君を先に処すべきだね」
職員室出てきた瞬間陰キャモードの放浪者に貶された、解せぬ。
何？俺の出待ち？そういうのはちょっと…
「Aごめん…って、放浪者？」
「…何で脳筋野郎がここにいるんだ」
「俺の金魚のフン的な何かだよ、熱烈なファンって所かな♡」
「荷物持ちしてやらないよ」
「めちゃくちゃ真面目にごめんなさい」
「君達超がつくほど喧しいな」
放浪者はナヒーダのお使いで俺を呼びに来たらしい。俺も丁度用があったからラッキー。
「先に図書室行かせてくれメンス」
「元草神より優先する事って何さ」
「図書室のリサ…っていえば分かるでしょワトソン君」
「ご愁傷樣、僕達外で待ってるね」
「薄情者って言いたいけど俺の自業自得なんだよねくそ」
リサが図書委員になってから図書室は延滞者が超少なくなった事で有名。
彼女の仕事を煩わせる人間には必ず罰が下る。そして俺も例外なく…。
恐る恐る図書室に足を踏み入れるとリサがにこりと俺に微笑んだ。これがこの状況じゃなきゃ最高なんだけどな…
「っすー……割と真面目にマジですいませんでした」
「あらあらA、私はまだ何も言っていないわよ」
「目が物語ってますリサお姉様…」
リサの前では延滞者は初期のヒルチャール同然、一瞬でピチュる運命…
「こらリサ、Aが産まれたての子鹿みたいになっているじゃないか」
「じ、ジンンンン！！！！！」
「こら、図書室では静かに」
は〜これこそ神の救い、ありがとうジン。天使。
ささっとジンの後ろに隠れるとリサはやれやれといった様子で僕を見つめた。
くっそこいつ完全に狩人の目してやがる！！！！！
本返すってレベルじゃねぇぞおい！！！！
「これじゃあ私が悪い魔女みたいじゃない」
「まずなんでAがここに？君が図書室にくるなんて…」
いいかけた所でジンは止まった、気づいてしまったらしい俺の罪に。
ジンは一瞬俺を憐れんだ後、速やかに俺をリサの前に突き出した。
薄情者！！！！！
「り、リサ…？話し合おう、ね？ね？」
「延滞日数3日…3分ね」
「や、やだーー！！！！！！」
＿＿＿＿＿＿
「…助けてやらないのかい？幼馴染だろう」
「…俺にだって手をだしたくない事もあるよ…」
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作者名：光 | 作成日時：2024年1月22日 22時
