美少女と体調不良 ページ29
「おえげふっがはっごほっ……ぉえ゛…」
「…熱上がってるんだけど」
「ちょっと家族写真見たら興奮しちゃって…」
「アホ」
「やんのかごらごほっ！！」
「あーもう…大人しく横になってろ」
どうも世界で一番の美少女Aです、風邪ひきました。
貴方の風邪は何処から？あてくしは喉と何故か腰から！うん何で？？
「勝手にキッチン漁るからね」
「う゛ん…あんがと」
キッチンに消えていった放浪者をぼーっと眺めていると着信音が鳴った。
スーパーウルトきゃわな妹から。今日は神里リゾートに招待されてるらしい。
俺？俺は出禁だよ問題起こしまくったからね。
「あ゛ぃ、もしもし？」
「喉とんでもないですね」
「んで綾人が出るんだよ…蛍と空はどうしたんだよこの野郎」
「今綾華たちと卓球をしていますよ…貴方と違って卓球台壊さないので安心です」
「小言いう為にかけてきたんなら切るぞ…生憎この美少女は病人です」
熱が39.7℃ありましたこの美少女、もうね自分が一番びっくりした。
えっっっ…俺ってこんなに体温高くなんの？バグ？？ってね。
「蛍さん達がずっと貴方を心配していましたから、様子をと思っただけですよ」
「あっ！ちょっと綾人！姉さんにかけてるなら教えてよ」
ぱたぱたと浴衣姿の空と蛍が駆け寄ってくる。んぐぅかわスクショしまくった好き。
風呂入ったのか知らんけど一つ結びになってる…ひぃん何でも似合うよこの弟妹。
「もしもし空ぁ蛍ぅ、楽しくやってん゛げほっ！」
「姉さん安静にしててよ、そんなに興奮しないで」
「ずんばせん…でも楽しそうで良かったや、綾人、二人の事宜しくね」
「分かっていますよ、そろそろ修学旅行なんですから早く治して下さいね」
「わーってるよ。じゃあ空、蛍、綾人達もおやすみ」
「お姉ちゃんお休み、早めに帰ってくるからね！」
「おやすみ姉さん、放浪者にも宜しく言っておいて」
出来る事なら一生通話終了ボタン押したくないけどドアの向こうから超殺気を感じるので切った。
「随分と愛されてるじゃないか」
「まぁ美少女ですからね〜」
デスクに雑炊と薬を置いた放浪者は近くに座ってスポーツドリンクを開けてくれた。
こいつ一々優しんだよな〜何て思ってたら自然と声が出た。
「でもお前も来てくれたじゃん、これって愛じゃね？」
「…ふん、そんな訳ないだろう。恩を着せに来たんだよ」
「まぁたそんな事言う、あーまってやめて俺病人その拳降ろしてステイ！！」
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作者名：光 | 作成日時：2024年1月22日 22時
