美少女と弟 ページ24
「…やべぇ全然寝付けねぇ」
深夜2時、ベットに潜り込んで2時間、どうしましょう全然寝れません。
美少女の肌が！！治安悪くなる！！国際問題や！！！
何か温かい物でも飲んで考えようとリビングに降りると、ウッドデッキの電気がついてる。
消し忘れたか？お？と思いながら覗くと、金色の髪を風に吹かせて呆けている空の姿があった。
「まったく、しょうがない弟だ事で」
うちの弟妹達は悩み事があると夜風に吹かれる習慣にある…俺がストーカーをしてる限りではね！！
そして俺も弟妹達が起きていると寝付けません、俺の肌治安は弟妹にかかってる。
つまるところ、世界平和は弟妹達の手の中って事だってばよ。
「そーら、俺も混ぜて」
「わっ、A…なんで起きてるの」
「ちょっとねぇ、天命を受けて！あ、これ空の分ね」
「えっ、あ…ありがとう…何天命って」
マグカップを受け取った空はジト目で俺の顔を見つめながら、髪を耳にかけた。
かーーー！！！画になる！！！うちの弟やっぱり国宝超かっこいい！！！
「んー？悩める弟をぐっすり眠らせること、かな？」
「…そうやって察してくる辺りちょっと嫌い」
「空に嫌われたら俺喜んで頸吊るけど？？？」
「ごめん俺が悪かった」
弟妹LOVE！弟妹命！な俺からしたら死ぬか弟妹に嫌われるかだったら万歳三唱しながら死ぬからね！
大人しくちびちびとマグカップの中身に口をつける空の頭を撫でてやると、もっと大人しくなった。
「なんかあった？この天才美少女お姉ちゃんが聞いてあげよう！！あ、いじめられたとかだったら俺今にでも殺しに行くけど」
「違うしやめてくれ…そんなんじゃないよ、ただ俺の力不足なだけだから」
「どゆこと？？」
「姉さんと蛍と同じ高校に通いたくて頑張ってここに入ったけど、やっぱり周りのレベルが高くて…」
「ちょっとついていく自信無くしちゃった？」
「うん…俺は姉さんや蛍程頭良くないし…」
偏差値高い高校に入った時の悩み第一位だろこんなん、そりゃ悩むわな。
俺は前世からずぅっと頭がいいし、蛍は前世の記憶戻ってから姫としての頭の良さを発揮してるし。
空は大陸を駆け巡る旅人でまぁ頭は結構いい筈だけど、俺や蛍に比べたら自分が小さく見えてしまうのかもしれない。
「…よーしよしよし！偉い！よく頑張った！」
「えっちょ？！な、なに？！」
「世界一偉いまいぶらざーをよしよししてやりたくなった！！」
「本能で動かないでくれる？？！！」
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作者名：光 | 作成日時：2024年1月22日 22時
