・ ページ23
「神の代わりってのは伊達じゃない、ってね！！」
ぐるりと回転をかけて振ってくる将軍の薙刀を弾いてやると、ちょっと驚いた顔になった。
くっそ雷電家顔がいいぜ！俺の方が美少女だけど！！
「腕はそれ程落ちていないようですね」
「落ちてたら主にお前と影ちゃまにぼっこぼこにされちゃう」
腕を確かめる為だけの模擬戦だったのでやっとこさ解放される事に。
圧が凄かったです…多分実戦やってたらこの部屋半壊してる。
「では来週の大会は宜しくお願いしますね」
「へーへー…つかなんで今回の大会だけそんな気合入ってんの？何彼氏でも出るの」
「戯け、影に彼氏がおる訳ないじゃろ」
「確かに〜！」
「目狩り令しますよ」
「ウルトラハイパーごめんなさいでした」
神の目持ちに目狩り令は辛すぎワロタ…いやまぁ全然ワロエナイんだけど。
前世は目狩り令始まる前に淑女パイセンの所から抜けてクソサイエンティストの所に派遣されたから受けなくて済んだんだけど。
あのクソサイエンティストの実験受ける位なら目狩り令の方が何万倍かマシな気がス…。
「影のお気に入りの老舗和菓子店は知っているでしょう？」
「あのちょっと高いけどくそ上手い所？」
「今回の大会の協賛で、優勝者には商品券が贈与されるそうで」
「…和菓子に目が眩んだと」
「その…あのぉ…」
雷電家って金持ちだったと思うんだけどな？あるぇ？？
「影は先週電子レンジを2つお陀仏にして、当分嗜好品の類が禁止になっての」
「そら眞も怒るわ…財布も影が握ってるしね」
「将軍はまだいいのです…しかし影は今日は行ける気がすると言って聞かず…」
「料理諦めろってあんだけ言われておいてまだやるか…」
あぅ、と沈んでいった影。新築でキッチンだめにした辺りでもう察してた。
小中の家庭科、先生に泣きながら何もしないでと懇願されてるの見た時は宇宙を背負ったよ。
俺？俺は料理できるよ、弟妹を健康且つ元気いっぱいに育てないといけないからね！！
「で？童は結局何故ここに来たのじゃ？」
「あ、先生からの伝言で〜、練習厳しすぎて退部する生徒が後を絶たないので後一人でもやめたら2ヵ月の部停にしま〜すがんばりんちょ、だそうです」
「あと雷電家と神子と貴方しかいないのでやめる生徒は0です、良かった」
「俺薙刀部強制継続決定しちゃった泣いちゃう」
影の強制もなんだこら案件なんだけど先生の伝言メモの方がなんだこらだわ。
原文だかんな、橋本か〜んな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：光 | 作成日時：2024年1月22日 22時
