美少女と部活 ページ22
「失礼しま〜…した」
「これ帰ろうとするな童、挨拶くらいせんか」
「八時だよ！雷電家集合！みたいな面々でちょっと…」
「入りなさいA」
「ふぁい」
しょもしょもと部室に入れば、もうほんと物凄く視線が痛い。
一年の後半から全く顔出してなかったからまぁしょうがないけども。
「影ちゃま…将軍と眞の視線がとっっっっっても痛いです」
「自業自得という言葉を知っていますか？」
「ごめんなさいでした」
「腕が落ちていたら鍛え直しますからね」
「一年の将軍が部長みたいな事言っててワロエナイ」
「童より部員しておるからな」
「ぐぅ」
「そこはぐぅの音も出さないでください」
正座のまま、四方八方から責められる俺、なんて可哀そう！！
でも奥の方に立てかけられてる使われてない俺専用の薙刀の方が可哀そうだわごめん。
「次の大会は出てくださいね」
「ふぁっ？！次の大会ってもう来週じゃん！！」
「頑張ってくださいね」
「ど、ド畜生…」
鬼畜過ぎんか…雷神とその眷属怖すぎるでしょ人間に手加減してくれ。
「俺の餅武器ナイフやぞ…影ちゃまと眞と将軍は元から餅武器薙刀の人間じゃん狡い狡い！！」
「そもそもなんで薙刀部へ？」
「神子との勝負に負けた」
「もう名前を自業自得に変えましょう」
「泣いちゃう」
あの勝負は負け試合だった！あの時の神子の顔は死ぬ時まで忘れないわあんの女狐めが！！
英語の点数で俺に負ける方が難しいよね、まぁそういう事です察せ。
「一戦交えてみては如何でしょう、私がお相手致します」
「それって将軍が戦いたいだけ…」
「構えなさい」
「あっはい…」
何こいつモラハラじゃん…もうやだ雷電家。放浪者が逃げる訳だわ…あいつが逃げたのは別の理由だけど！！
眞から薙刀を受け取って、将軍の前に構えてみせる。
圧やば〜、ラスボスみたいな圧ですやんとっても怖いです美少女に優しくして！！
「お手柔らかに…？」
「全力で行きます」
「あー俺終了のお知らせ」
これは俺も割と本気でやらないと死ぬ。物理的に死ぬ…弟妹の結婚を見るまで俺は死ねない！！！
俺の面子が潰れるのは別にいいけど弟妹置いて死ねない！勝たせて貰うぜ将軍！！
「考え事とは舐められたものですね」
「割と真面目だけど？」
技術で押される前に力と火力で押し切ってしまおう、うんそれが手っ取り早い。
「よっ、と！」
「読めてます…荒いですね」
「どぅえ？？！！」
やべぇこいつ強い！！
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作者名：光 | 作成日時：2024年1月22日 22時
