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「まったく…君たちはさぁ〜」
「えへへ、ごめんって」
「ごめんで済む問題じゃないよ！」
旅人の事が心配になって翌朝早速様子を見に行くと、旅人がお尋ね者になってた。
それも結構重度の、要お尋ね者と言わんばかりのもの。
「モンドの栄誉騎士で璃月の大英雄なのに…！稲妻でお尋ね者とか笑えないからね」
いつもこうやって始まるけどね、というのは心の中にしまった。
トーマの神の目が目狩り令の執行対象になり、その儀式の最中に旅人が乱入。
影が心を開き旅人は影の一心浄土に足を踏み入れ、なんとそこから生きて脱した。
そしてお尋ね者…と。本当にでかい事しかしなくて僕ビックリ。倒れそう。
そしてトーマが迂闊に外に出られなくなったので、とりあえず支援してくれそうな抵抗軍の元に行く事に。
旅人も出歩いていい訳じゃないんだけど、この子の行動力は誰にも止められない。
「旅人たちは雷神に抵抗する事にしたんだね」
「色々見てきて…私は許せなかったから」
「オイラもだぞ！こんなの間違ってるぞ！」
「ふふ、そっか。じゃあ打開策発見の為に行かないとね」
「おう！じゃあな、トーマ！いい報告待っててくれよ」
「あぁ、3人とも行ってらっしゃい」
そうして旅人と共に抵抗軍の目撃情報があった所に向かっていると、大勢の幕府軍に囲まれた兵士がいた。
すぐさま助太刀に入った旅人は持ち前の技術と勇敢さで幕府軍を撃破した。
僕はその間、負傷した抵抗軍の兵士を浄化していた。深い傷はなくて少し安心。
兵士の名前は哲平、前線に出たばかりの兵士だったらしく旅人に酷くお礼を言っていた。
「それから君も！治療してくれてありがとう、何だか体が軽くなった気がするよ！」
「それは良かった、でもあんまり怪我しないようにね」
「そう言っても今は戦争中だからなぁ…あ、傷は兵士の誉れってね！」
そう言って哲平はにこやかに笑っていた、あんまりにも純粋な笑みで何も言えなかった。
哲平は助けれてくれたお礼にと抵抗軍に案内してくれた。
雷雨の鳴り響くそこには沢山の抵抗軍の兵士と、獣人の姿をした指揮官。
名前は確かゴロー。帝君と同じ岩の元素を持っている民。
軍師がいない中抵抗軍がこうしていられるのはこの優秀な指揮官のおかげだろう。
にしても尻尾モフモフしてる。柴犬みたいなものだろうか…触ってみたい。
「そこのお前、何だか嫌な事を考えてはいないだろうな、悪寒がしたぞ」
「…まっさか〜」
ごめんって。
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作者名：光 | 作成日時：2023年9月17日 22時
