赤と安室 ページ10
「あれ？この前、コナンくんと一緒に来たAさんじゃないですか？」
ここはスーパー。目の前に少年探偵団が言っていたあのイケメン店員。
何故、彼がここに？え？なんで私のこと覚えてんの？あん時挨拶したのは可愛い女性の店員でしょ？どっかから私の個人情報漏洩してない？
コナンくんかな？コナンくんのせいかなー、これ。
「よくご存知で…」
「ええ、彼女たちは常連客ですから」
「へぇ」
話しかけられるとは思わなかったし、同じスーパーにいるとは思わなかった…
ぼんやりと考えていると、彼の笑顔に影がよぎった。
「どうしたんです？」
「いえ…随分赤いものにご執心ですね。」
「あ」
無意識に赤いものをカゴに入れていた。それも手当り次第に。
「やべっ、買わないのは戻さなきゃ…」
「手伝いますよ」
「ああ、ありがとうございます」
戻したものの、やはり私の赤い物好きには自分でも呆れる。家にあるトマトは切れそうだったから、足さなきゃいけないし、トマトジュースも飲まなきゃ…
あっ、マグロもあるっ！
「Aさんの靴とパーカーも赤ですね。とても、似合ってますよ」
彼は超至近距離から、囁くという攻撃を仕掛けてきていた。
だが、そんなことよりも自分の大事にしている服と靴を褒められたことに対する興奮が湧いてきた。
「そうですか！貴方にもこの赤の良さが分かるんですね！この靴との出会いはかれこれ二年前になりますかね！一目惚れですよ！このパーカーも…」
はい、またやらかしました。
彼が私の話を聞きながら、上手にエスコートしつつ、商品たちの会計も済ませ、尚且つ、公園まで普通に歩いたのだ。
よく考えて…私の話を聞きながらだよ。私を誘導したんだよ。我に返ったら、公園にいるんだよ。
なんで気づかなかったんだ
簡単だ、彼の話し上手聞き上手は群を抜いていただけだったのだ。
私の赤い物好きのせいでもある。
「すみません！ほんとっ！あのっ、コーヒー買ってくるんで…」
「もう買っちゃいました！Aさんは紅茶ですよね？」
こいつ対応がイケメンだ。いや、顔もイケメンだから当然…なのかな？
「そんなに赤が好きなんですね」
少しトゲが含んだ言い方をしたイケメン店員。
「嫉妬します」
「赤にですよね、分かります」
「全くもって違います」
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白亜(プロフ) - 深月さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます (2018年12月4日 19時) (
レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - このジン好きすぎる！笑 続き楽しみにしています！ (2018年12月4日 11時) (レス) id: 8705ebf4fc (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - りずりさん» コメントありがとうございます！頑張りますw (2018年11月10日 15時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
りずり - 続きが楽しみです！頑張ってください(●･ω･●) (2018年11月10日 14時) (レス) id: f9e3d4f71f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白亜 | 作成日時：2018年10月7日 10時
