赤と少年探偵団 ページ8
「お姉さんもしかして昴さんの恋人ですか！？」
その台詞に思わず飲んでいたレモンティーを吹いてしまった。
さほど飛ばなかったからよかったものの、気管に勢いよく入ったせいで、むせ続けていて苦しい。
「ゲホッゴホッ…はぁ…え、で、なんて？」
「お姉さん汚い」
それは無いぜ、光彦くん。
「で、付き合ってんのか？」
「彼は友人で、それ以下でもそれ以上でもないよ。正直、彼はタイプじゃないね。」
「昴さんがいるのに言っちゃうんだね、お姉さん」
それはもちろん、言っておくでしょう。そういうつもりで話し掛けるなら、もっと色気がなけりゃ、別の女に行く可能性あるからね。いや、彼の好みなんて知らんけどな。
「全く酷い話ですね。こんなハッキリ言われると流石に傷ついちゃいます。」
「沖矢昴氏の紅茶は好きですよ」
「それはどうも」
そんなこんなで私は今、少年探偵団という小学生達とお話をしていた。本当はレッドカレーを食べに来たんだが、たまたま彼らがいた。
賢そうなのが円谷光彦くん
太り気味なのが小嶋元太くん
可愛らしさ100％なのが吉田歩美ちゃん
エプロン姿の沖矢昴氏を見て、ため息をつく。
何処の人妻だよ。首を傾げるな、可愛くない。
「まだなんですか、レッドカレー」
「もうすぐですよ、今煮込んでます。」
「昴さんなら、お料理もできるからいいと思うんだけどなあ」
「それ言ったらよお？安室の兄ちゃんの方がポイント高くねえか？」
「「「うーん…」」」
何を悩んでいるんだ、この子達は。
その安室の兄ちゃんって誰だ。会ったことないぞ、誰だそれは。
「Aさん、彼はやめておいた方がいい。」
紅茶の鏡を見つめていたところ、横から声がして、隣を見ると、堂々と私の隣に腰を沈めていた。
「びっ…くりしたぁ…それより、その安室というのは一体誰なんです？」
「ええ！？お姉さん知らないの！？」
「喫茶ポアロのイケメン店員ですよ」
「へぇー、ポアロか、あんまり行かないな。あそこのハムサンドとても美味しいって評判だよね」
「Aさん」
「沖矢昴氏、私のお友達が増えるのがそんなに…」
紅茶に口をつけて、ちらと目線だけ寄越すと、真剣な表情でじっと見つめてくる沖矢昴氏に少したじろぐ。
「……善処します」
「よろしい。さて、レッドカレーを運ぶのを手伝って貰えますか？」
「了解です」
…怒らせないようにしよ
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白亜(プロフ) - 深月さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます (2018年12月4日 19時) (
レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - このジン好きすぎる！笑 続き楽しみにしています！ (2018年12月4日 11時) (レス) id: 8705ebf4fc (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - りずりさん» コメントありがとうございます！頑張りますw (2018年11月10日 15時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
りずり - 続きが楽しみです！頑張ってください(●･ω･●) (2018年11月10日 14時) (レス) id: f9e3d4f71f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白亜 | 作成日時：2018年10月7日 10時
