赤が焦る ページ46
「え、今ですか?いや、沖矢昴氏の家ですけど…え!?今から!?待ってください!あ、ちょっ!」
ピッ
「どうしましょう、赤井秀一氏!これから安室透氏が……ってあれ、いつの間に変装を…」
赤井秀一氏の方を振り返れば、沖矢昴氏に代わっていてほっとした。
赤井秀一氏は安室透氏に正体がバレることは避けたいようで、安室透氏がすぐに行くと言い出して、とても焦ったが、準備が早いこと早いこと…
まるでこういうことが起こると分かっていたかの…
……いや、まさかねぇ。
「彼の裏の顔をご存知で?」
「バーボンのことですか?」
「……いずれ知ることになりますよ。」
沖矢昴氏は私の二の腕を掴むと、私を引き摺るように玄関に向かった。
「コナンくんも交えて話したいことも沢山あるんですが、今日は一先ず彼のご機嫌取りでもしていてください。Aさんのお陰でデートを中断された今の彼はさぞかし面倒でしょうね。」
「安室透氏は私の上司じゃないんでご機嫌取りはしたくないです。」
ムスッとして返し、沖矢昴氏に背中を向けるとトンっと軽く背中を叩かれた。
「話なら聞きますよ。」
「流石は沖矢昴氏、赤井秀一氏とは違いますね。」
「何が言いたい」
急に赤井秀一氏になるのやめて欲しいなー(棒)
「…お父さんより友人の方が好きですから」
「そうですか。早く出てあげてください。待ちくたびれているでしょうから。」
「はーい」
ーーーー
外に出ると、不機嫌そうに腕を組んで車によっかかる安室透氏がいた。
急いで駆け寄ると、何か思うところがあるのか、私をじっと見つめた後、ふいっと顔を逸らした。
「遅い。」
「す、すみません」
素直に謝るも、許す気はないようで腕を組んだまま
「あの男の何がいいんだ。」
「え?おき」
沖矢昴氏のことですか?と言いかけたところ、組んでいた腕がはずれ、色黒の手が私の頬を掴んだ。しかもどんどん力が強くなっていく。
「い、いひゃいれす」
「無性に腹が立つな。君の為にさいた時間は無駄になるし、こうして空けた時間に君はあの男のところへ行ってしまう。首輪でも付けたいぐらいだ。」
……目が怖い。いつもの安室透氏の目はキラキラしてるのに、この安室透氏の目に光なんて皆無なんですけど…闇が広がってる。
それにしても、痛いなー
心を読んだのか、安室透氏が私の頬から手を離し、ため息をついた。
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白亜(プロフ) - 深月さん» ありがとうございます!頑張らせていただきます (2018年12月4日 19時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - このジン好きすぎる!笑 続き楽しみにしています! (2018年12月4日 11時) (レス) id: 8705ebf4fc (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - りずりさん» コメントありがとうございます!頑張りますw (2018年11月10日 15時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
りずり - 続きが楽しみです!頑張ってください(●・ω・●) (2018年11月10日 14時) (レス) id: f9e3d4f71f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白亜 | 作成日時:2018年10月7日 10時