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赤とコナン ページ5

その出会いは必然だったんだろう。


青いジャケットに映える真っ赤なチョウチョ…


それを見た瞬間、私はビビッときてしまった。





「あああああああ!!いい!それいい!!」





と、言いたくなるのを必死に抑えて、こう切り出す。



「沖矢昴氏、この少年は?」



今日もやはり沖矢昴氏のお宅にお邪魔していた所、ある少年がやってきたのだ。



「この子はこの家の主の親戚に当たる子です」



「こんにちわ!ぼくは江戸川コナン、探偵だよ!」



くっ、かわいい、あざとい、なんだそのギャップがある赤は……!


単体でも目立つというのに、青という脇役を置くことによってより一層輝く赤とそれを着こなすこの少年!



「私はA Aというものです。よろしくね、コナンくん。」



なるほどな、沖矢昴氏。


私にこれを見せたくてしょうがなかったんだろう。


アイコンタクトをとると、沖矢氏はイケメンらしく微笑んだ。

流石沖矢昴氏、分かっていらっしゃる。



「ねえ、お姉さん」



「なんだい、コナンくん。」



「ぼくの蝶ネクタイをずっと見てるけど、どうしたの?」



「!?」



ど、どうしよう。素直に答えるべきか!?



「そ、その……」



ちゃんと言うべきかなっ…!




「(ジーーーー)」




コナンくんの視線から逃れようと顔を背ける。




「赤が、カッコイイなあって」





「え?」





い、言わなきゃよかったああああああああぁぁぁ





キョトンと不意をつかれたような顔をしたコナンくんを見て、あまりの羞恥心に両手で顔を隠す。


トンと肩に手を置かれ、そっちを見ると慰めるように微笑む沖矢昴氏がいた。




「この方は赤に対して異様な執着心をお持ちでね。コナンくんの蝶ネクタイに惹かれたようだ。」



「ちょ、沖矢昴氏!言わないでくださいよ!」



「へ、へえ、そうなんだ。」



沖矢昴氏、絶対確信犯だ!コナンくんに飽きれられてしまったじゃないか…!



「こんな大人、嫌だよね…コナンくん。」



俯きながら言うと、コナンくんは小さな手で私の手を取って、上目使いで見つめてきた。



「そんなことないよ!僕もこの蝶ネクタイ気に入ってるし、逆に嬉しいよ!そう言ってくれて!」



「君も気に入っているんだね!コナンくん!分かるよ!この赤が君の襟元で輝いているのは、君がこの蝶ネクタイを大事にしている証拠だもの!!」




それから私は沖矢昴氏に止められるまで、無我夢中に語っていたのだった。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 落ちは安室透   
作品ジャンル:アニメ
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白亜(プロフ) - 深月さん» ありがとうございます!頑張らせていただきます (2018年12月4日 19時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - このジン好きすぎる!笑 続き楽しみにしています! (2018年12月4日 11時) (レス) id: 8705ebf4fc (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - りずりさん» コメントありがとうございます!頑張りますw (2018年11月10日 15時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
りずり - 続きが楽しみです!頑張ってください(●・ω・●) (2018年11月10日 14時) (レス) id: f9e3d4f71f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白亜 | 作成日時:2018年10月7日 10時

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