え!?ノブナガですか!? (31) ページ31
ドサッ
私の荷物が肩からずり落ちた。
ノブナガ?「なんだよ。」
お風呂から上がったアイツに私は目を奪われた。
おっさんのような風貌で、いつも高い位置で結ってるくせに、お風呂上りは何処の国の人ですかって聞きたくなるほどイケ…おじ様?おじ様属性ですか?は?
貴『誰だ、貴様。』
これはきっと信長じゃない、だらしない女の人か何かだ。
ノブナガ?「おい、恋人の顔も忘れたのかよ。」
貴『巫山戯んな。こんなかっこいいやつは私の彼氏じゃない。仕事帰りなんだ疲れてんだって今言い訳してんだろ。』
ノブナガ?「あ、風呂借りたぞ。」
貴『流すんじゃねえ!』
ーーーーー
貴『さああああけえええ!』
ノブナガ「もうやめとけって」
貴『うるへえよ、クソイケメン!』
ノブナガ「はぁ…褒めてんのか貶してんのか」
貴『貶してんだろ。』
酒、入れても変わんねえ。
事情を聞いてみれば、結ってた紐だかなんだか切られてしまったらしい。
そして窓から侵入したようだ。ホントだ、割れてる。後で修理させよう。
カラになったコップをテーブルに叩きつけるように置き、ちらりとノブナガを見る。
元々、こいつの変に優しいとこに惚れてしまったんだ。今更顔が良く見えようと見えまいと何だっていいが、戸惑う。
相手はいつも通りだから、余計。
ノブナガ「水、飲めよ」
貴『うるせえ!酔いが覚めたから飲むぞ!』
ノブナガ「…お前、なんで俺なんか選んだんだよ」
貴『うるせえ、優しいとこだよ』
ノブナガ「ほんっと、素直だよな。ムカつくわ。」
貴『…そーかよ』
ノブナガ「ああ、可愛い」
近くにあったリモコンを投げつけようとすると、手首を掴まれ阻止された。
貴『女に気安く可愛いとか言ってんじゃねえぞ。ほんとに可愛いモデルさんとかにいう言葉だろ。殺るぞこら。』
ノブナガ「そういうとこだっつーんだよ。口悪いと思ったら褒められて照れ隠しも下手くそときちゃ、逆にキュンと来るんだよ。」
貴『てめえこそ、いつも髪結んでるくせに急に下ろすかよ。孕まされてえのか、このクソ野郎。』
ノブナガ「男は孕まねえだろ。それ男の台詞だろ。」
貴『あんま女をなめんなよ。てめえとはちげえ。』
ノブナガ「照れ隠しなげえぞ。」
貴『…うるさい』
ノブナガ「語彙力」
貴『うるさい』
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白亜(プロフ) - 神無月藤四郎@もか丸さん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださって嬉しいです 頑張ります! (2018年5月10日 22時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
神無月藤四郎@もか丸(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年5月10日 0時) (レス) id: 9647401f65 (このIDを非表示/違反報告)
まき - ? (2018年5月9日 20時) (レス) id: d04c139f6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白亜 | 作成日時:2015年11月3日 23時