HUNTER×HUNTER短編集！作っちゃった！てへっ★ (ページ11)

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イルミ＝ゾルディック役目（１１）ページ11

ある日の午後…

白いバラの花の庭園で、優雅にお茶をしていたお嬢様。

彼女は一口飲むと、カップを落としてしまわれた。

彼女は首を抑え、もがき苦しんでいた。

駆けつけようとした時、どこからともなく飛んできた物体がお嬢様の頭に刺さった。

その場にいたのは私と彼女のみ。

静かに訪れたお嬢様の災難は私にも降り掛かってきた。

ﾋｭﾝｯ!!

パシッ

反射神経でその物体を掴んだ。

見ると、針だった。

だが、敵はまだ出てこない。

気付いたら、お嬢様が後ろに立っていた。

貴『！？』

お嬢様は持っていた椅子を振り上げた。

それより驚いたのは目が死んでいるのに動いていること。

屋敷の方を見るが、静かだった。いつもなら騒がしい。

貴『お嬢様…』

そうか、殺し屋か。

振り下ろした椅子を蹴り飛ばし、壊した。だが、お嬢様はまだ向かってくる。

静かにお嬢様の後ろに立ち、針を抜いた。

倒れかけるお嬢様を支え、そっと横に倒した。

「君、何者？メイドにしてはちょっと強いんじゃない？」

振り向くと黒髪の男がいた。

貴『貴方ですか…お嬢様を殺したのは。』

「そうだよ。ついでに中にいた奴らもやった。あとは、君だけだよ。」

表情は全く動く気配はしない。私を冷めた目で見る彼は、針を構えるだけで、その場から動かない。

貴『抗えるだけ、抗います。』

メイド服を捲り、足についていたポーチからナイフを数本とる。

お嬢様…ごめんなさい。私が気付いていれば、あなたは死ぬ事なんてなかった。

だから、貴方の元へ行く前に…

コイツを殺します。

ーーーーーー

「俺はイルミ＝ゾルディック。知ってるでしょ？もう抗うのはやめなよ。殺しはしない、俺の元で修行でもしよう。」

ポタ…ポタ…

貴『嫌です…私はお嬢様の元でずっと…』

血は流れる。貴方の頬に付けてしまった。

後でお拭きします…

ｲﾙﾐ「そこから1歩も動かない…凄いことだよ。そんなにその女が大事？」

貴『当たり前です…私がここにいるのはこのお方のおかげなんですから…』

ああ…眠い…血が服に染み込んで寒くてしようがない。

ｲﾙﾐ「…もうやめなよ。」

私の腕を掴もうとする腕にナイフを刺す。

貴『お嬢様は…私が…うっ！』

ダメだよ…気絶しちゃ…お嬢様の…眠る場所が…

ｲﾙﾐ「おやすみ。お疲れ様…」