HUNTER×HUNTER短編集！作っちゃった！てへっ★ (ページ2)

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イルミ＝ゾルディック甘（２）ページ2

ｲﾙﾐ「愛って何？」

貴『愛…かぁ…』

彼女はハンターをしている。

ただ困っている人を助けるという単純な行動をしている。

なんというか不思議な女だ。トラブルに首を突っ込むのが好きなのか、ただ単に助けたいだけなのか。

そんな彼女を呼び出し、雑談を楽しんだ後、ふと思ったことを口にした。

彼女は顎に手を当て、唸っていた。

ちょっと嬉しかった、俺の質問で悩んでいるだけで。

貴『人それぞれだからねえ…』

ーーーーーーー

「愛って何？」

目の前に座っている男にそう尋ねられた。

あまり考えたことがないから、返答に悩み、一言つぶやき、甘くぬるいココアに口をつけた。

前からの視線は相変わらずこちらにしか向いていない。

チョコレートの味がするこの飲み物は結構お気に入りだ。

愛といえば、家族。

生まれた時からずっとそばにいてくれる人物達。

ふと思い出したのは幼い頃の記憶。

大切な人たちを私は殺した

思い出という思い出は忘れてしまったせいか、

愛とは何かと聞かれて、すぐには答えられない。

ｲﾙﾐ「どうしたの？」

淡々とした口調の男、イルミ＝ゾルディック。

有名な暗殺一家の長男だ。

この人とは結構長い付き合いで、いつからの付き合いなのかは覚えていない。

イルミの声は私の奥底まで届く。

一緒にいたいと思えたのはこの人が初めてだろう…

これは恋か…

貴『愛は…』

彼の手を取り、引き寄せ、頬にキスをした。

彼は目を少し見開いた。

貴『こう。恋は……っ！？』

コト…

カラになったカップが横に倒れた。

倒れたのは、イルミに引き寄せられ、ツバキがバランスを崩してしまったから。

チュッ

貴『っ…い、イルミ…！？』

ｲﾙﾐ「誘ってるようにしか見えなかった。」

頬が一気に火照って、頭の中が熱い。

イルミは私の目をじっと見てくる。

その目はどこか熱を保っていて、ほんの少し細めていた。

手はツバキの頬に当て、もう片方は髪をすくい、ハラハラとおとした。

数秒間がとても長く感じた。

はっと我に返ると、周りの視線が痛く感じた。チラチラとこちらを見る客もいた。

貴『も、もう行くよ！わっ』

立ち上がり、出口へ向かおうとすると、後ろから抱きしめてきた。

ｲﾙﾐ「俺の家来ない？」

貴『え、遠慮します！』

ｲﾙﾐ「拒否権はない。」