葛藤 ページ10
ミコトと神倉は事情を説明するために警察署へ向かい、中堂とAは鈴木果歩の遺体を閉じるために解剖室に残っていた。
「…中堂さん」
中 「なんだ」
Aは外に立っている警官に聞こえないように、小さな声で中堂に問いかけた。
「…閉じるんですよね？」
中 「ああ、閉じてるぞ」
「…それ、」
中 「俺は閉じるように言われただけだ」
「…屁理屈です」
《あーもう、中堂さんの気持ちはよくわかるけど、これは許していいのか、でも私自身もこのままにしたくないし…！！》
Aは今、中堂のしている行為に協力するか否か葛藤していた。
中 「…俺が勝手にしていることだ、無理にまきこまれる必要はない」
Aは中堂の言葉に決心がついた。
「…私だって、このままうやむやになんかしたくありません。中堂さんとなら共犯でもなんでもなってみせますよ。」
中 「後悔しても責任はとらんぞ」
「はい、私が勝手に中堂さんについていっているんです」
中 「…お前のそういうところは悪くない」
こうしてAは晴れて、中堂のしている行為の共犯となったのだった。
無事に鈴木果歩の遺体は“閉じられ”、ご遺族のもとへと帰された
Aは中堂の指示で遺体番号を入れずに胸腔液を検査に出したのだった。検査結果は次の日にでるとのことだった。
次の日、中堂とAはオフィスに向かっていた。
「検査結果はどうでしょうか？」
中 「さぁな、場合によっては現場との比較が必要になる」
「そうなると、青森まで行くことになりますね…」
すると、オフィスの中からミコトが慌ててこちらに走ってきた。
ミ 「中堂さん！A！」
ミコトは小さな声で2人の名前を呼んだ
ミ 「遺体番号書かれてませんけど、666番鈴木果歩さんの胸腔液のけんさいらいですよね？！」
中 「……。」
「えーっと…」
中堂はなにくわぬ顔で別の方向を見ていた、Aも口元を引きつらせながらミコトから視線を外した。
ミ 「ご遺体、ちゃんと返したんですよね？？」
「あはは…」
ミ 「まさか他にも…」
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (9月17日 20時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - すっごい面白いです！ できれば完成されてほしい！ (2018年9月26日 17時) (レス) id: be6e874527 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - いよいよ今日でドラマ最終回！結末がどうなるのか気になりますが小説の最後（完結）も気になります。完結まで、まだまだ先かと思いますが無理のない更新で頑張って下さい！ (2018年3月16日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - ＜つづき＞また「見えるのはゴミ」でミコトと久部の会話で「ミスをは久部の考えていることが理解できず…」の「ミスをは」とは？『三澄』のことでしょうか？スミマセンが確認後、訂正お願いします！ (2018年3月16日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - ＜つづき＞「葛藤」では「…無理にまきこまれるひ必要はない」の『ひ』は要らないのでは？＜つづく＞ (2018年3月16日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユエ | 作成日時：2018年3月7日 0時
